−今回の派遣目的とエルサルヴァドルのIT事情を教えてください。
派遣先は日本でいう工業高校で、そこで先生と学生を対象にコンピュータ関係のエンジニアに必要な技術を移転することが目的です。エルサルヴァドルは中米の小国で、目立った観光地や資源が出るわけではないので、日本のように技術立国を目指しているところがあります。そのため、IT関係に、少しずつですが力を入れているようです。
−現地のインフラは如何ですか。
インターネットの無料接続サービスがあり、ケーブルTVを介した常時接続サービスが存在します。
パソコンショップのようなものが、目に見えて増えてきており、また先進国で使われなくなったような二世代ほど前(PentiumII)のパソコンが、500ドル以下で売られています。ですが、まだまだ国は貧しく、各家庭でパソコンを見ることはまれで、まして地方でパソコンを見ることはほとんどないですね。僕の生徒でも大半は学校で初めてパソコンに触れた子たちばかりです。しかし、小国ゆえに少しの投資でインフラが整えられると思うので、このような少しずつの変化は、ITに関連した大きな発展につながると期待できます。
−何故「A+」を取得目標にしたトレーニングを考えられたのですか?
私の教えている生徒たちは、卒業後ただちに現場につくような子達です。それに、設備等の理由から、コンピュータを教えられるクラスは電子科の3年生クラス30人未満の規模で、1年でのトレーニング期間の制約もあり、無駄なことは教えていられないという事情があります。ですので、短期間に現場で有用な確かな技術を持ったエンジニアを養成する必要があります。
確かな技術者を育てようと思った時に、各個人の技術力の到達点を設定するのがいいのではないかと考えました。私自身資格をいくつか取得していますが、ちょうど日本で「A+」の試験が始まる話を聞き、6ヶ月程度の実務経験者のスキルを証明する試験であることを知りまして、諸条件を考えてもいい到達点ではないかと考えました。 |