image 横河電機株式会社 トレーニングセンタ image
image image
企業データ

人材育成方針

能力向上を支援するご担当者の声

■ 企業データ

法人・団体名 横河電機株式会社
従業員数 18,972人(連結) 5,112人(単独)
(2004年度)
(3)年商
3,871億円(連結) 2,498億円(単独)
(2004年度)
主な事業構成
制御・計測機器・情報サービス・航機の製造、販売、研究、メンテナンスサービス、ソリューションビジネス等
企業における将来のビジョン
【企業理念】
YOKOGAWAは
計測と制御と情報をテーマに
より豊かな人間社会の実現に貢献する
YOKOGAWA人は
良き市民であり
勇気をもった開拓者であれ

【ビジョン】VISION−21
横河電機グループは、産業・社会システム分野において、お客様とともに価値を創造し、豊かな人間社会の実現に貢献します。すなわち、お客様の経営効率革新を支援するサービスカンパニーを目指し、健全で利益ある経営を実現して、株主利益の向上に貢献します。また、社員一人ひとりは、自律的に行動し、自己の価値を高めるとともに、豊かさを会社と社員で共に創り出します。

推進部・課 ソリューション事業部ライフサイクルソリューション本部トレーニングセンター
能力向上支援対象 横河フィールドエンジニアリングサービス株式会社及び代理店
支援対象となる
業務
サービスエンジニア (営業・SE含む)
支援対象の
主な業務内容
計測制御、プラント制御システム、保全支援、医療情報システム、半導体製造装置のメンテナンスサ−ビス及びシステムインテグレ−ション
育成で活用する
資格試験
CompTIA A+ / CompTIA Network+ / CompTIA Linux+
支援対象に対する人材育成方針
『お客様の企業経営に』
『最大の貢献をすることを目的として』
『常にお客様の視点に立って』
『最新最高の技術で』
『お客様の期待と要求にこたえる』
最適なソリューションを提供できるエンジニアの育成を目指しています。
■ 人材育成方針
●Who
どの職種の誰に活用しているか
サービスエンジニア全員 (代理店含む)
●Who2
どのような業務責任を持つ人が対象か、具体的に ex:顧客先の導入/メンテナンス
お客様にサービスとソリューションを提供するサービスエンジニア及び代理店エンジニアの方
●Why
何故活用しているか、ねらいは何か
マルチベンダー、マルチプラットフォーム等さまざまな環境下にある設備をご活用のお客様に、迅速かつ的確なサービスをご提供するためには、エンジニアの知識には柔軟性かつ応用力が求められる。これらの力を発揮するためには製品個別のスキルだけではなく、製品に左右されない実践的な共通コアスキルが重要である。
これらのコアスキル習得に向けた、客観的な指標としてCompTIAを採用した。
【活用に至ったポイント】
・公的な資格である(社内だけに通用する資格ではない)
・実務に即した資格である(ビジネススキルへと導ける効果が高い)
・グローバルな資格である(横河自体国内だけにビジネスを展開しているのではないため『グローバル』は必須)
・長期にわたって有効なものがCompTIA資格である

<A+>
・コアスキルとして必須である“ハードウェア”および“OS”(Windows系)の基礎知識をカバーした資格である。
<Network+>
・顧客の様々なネットワーク環境を理解し、最適な環境を導けるだけの能力を早期獲得するため。特に既存のLinux、Windows、UNIXなど複雑に絡み合う環境における対応能力と問題分析、環境最適化の能力向上を期待。
<Linux+>
・Linuxは製品知識のみならずネットワークOS教材として採用。
・Linux+は A+及びNetwork+の総仕上げ的教材としても採用。
・Linux+のレベルを身につけることにより各種サーバ構築へ『スキルアップ可能』と位置付けている。

能力向上を支援するご担当者の声
横河電機株式会社 トレーニングセンター サービスGr.
今成 敦 様 / 後藤 裕絵 様
今回能力向上の支援対象となる部門と規模を教えてください。
横河電機株式会社には9つの事業部があり、そのうちのソリューション事業部傘下の横河フィールドエンジニアリングサービス株式会社と代理店が対象となります。
ライフサイクルソリューション本部はYOKOGAWAグループのビジネスの3本柱である「計測」「制御」「情報」に関する機器・システムの調達、導入、保守サービスを事業としトレーニングセンターも人材育成部門として所属しています。
すでに横河フィールドエンジニアリングサービスのサービスエンジニアに対しては、CompTIA A+/Network+/Linux+を社内認定資格制度に活用していますが、今年から代理店の皆様にその対象を広げました。代理店は80拠点あり、横河フィールドエンジニアリングサービスの47拠点も含めますと、約1200名のサービスエンジニアの能力向上を支援する計画です。

能力向上を支援するに至った背景を教えて下さい。
横河フィールドエンジニアリングサービス及び代理店の事業は、3本柱すべてに関する導入・保守ですが、特に工場、プラントの制御機器の導入・保守が中心です。以前までは、YOKOGAWAブランドのハード(写真1参照)やソフトウェアで構築し、自社独自技術や製品知識の理解と応用(保守サービス)力で十分でした。しかし制御機器のオープン化に伴い様々なOSやネットワークプロトコルが利用され始めました。オープン化(写真2参照)に対応した各製品・ビジネスに左右されないOSやハード、ネットワークに関する知識・技術の理解と、オープン化を最大限に生かし、かつサービスできるだけの 『応用力』 が求められるようになりました。。また、製品も計装制御機器以外に拡大し、医療情報機器や半導体製造装置用機器など多岐に亘り始めましたが、これら能力は「実務上での基盤」として必須であることから、人材育成でのコアスキルと位置づけ、能力向上に努めています。

(写真1)

(写真2)
CompTIA認定資格は、コアスキルの育成と定着にあうプログラムとして、3年前から横河フィールドエンジニアリングサービスのサービスエンジニアを対象に、社内認定資格制度に活用しました。
何故、今年から代理店の皆様もCompTIA認定資格取得の対象として広げられたのでしょうか?
保守サービス事業において、横河フィールドエンジニアリングサービスの約47拠点に加え代理店の約80拠点でも同等のサービスレベルを保持し、お客様にご満足頂けるサービスネットワークを構築するために対象を拡大しています。

すでに代理店の皆様に研修を始められているそうですが、受講者の皆様から感想などはございましたか?
「CompTIA認定資格の講座を受けて、分かっていると勝手に思っていたが実は分かっていなかった。そのことが抽出(認識)できたことは非常に良かった。」という感想や、「初級シスアドの方が良いのではと思っていたが、CompTIA認定資格の方が、より仕事に近いプログラムだった。」という声が挙がっています。

今回の導入で期待することはございますか?
代理店のサービスエンジニアに導入することで、業務上必要なIT能力向上に期待しています。
特に、保守サービス業務という特殊性から実務的な知識が求められます。例えば、製品のトラブルや増設時には、特徴を知らなければ対応ができません。CompTIA認定資格の講座で、自己流では見つけられない育成上の盲点をカバーできるもので、最前線の能力向上はお客様に安全と安心をお約束するものとして、この導入よる効果を大いに期待しています。
また、通常ユーザに備えているコールセンターにサービスマンが頼ってしまいますと、コールセンターの生産性を下げてしまうことも考えられますので、最前線一人ひとりの能力向上により生産性を向上することで、コールセンターも生産性を上げる効果も期待しています。
代理店の方には、認定資格への導入を機にCompTIAのポリシーである「実務基盤」「職業としてのIT」ということを 受け止めて欲しいと考えています。