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【CompTIA RESEARCH】2012展望:テクノロジーに関する年間予測

 

CompTIAの調査「IT Industry Business Confidence IndexIT業界ビジネス信頼感指数)」では2012年は常に停滞気味で、経費回復のペースへの懸念が反映されていました。しかしある分野においては、2011年度データと比較したところ、3.8ポイントの上昇(100ポイントのスケール)が予測されました。これは業界成長にどのような影響をもたらしたのでしょうか。



2012
CompTIAは、ワールドワイドのIT業界の成長率を4.5%、上昇期待値を7.6%と予測しています。USに焦点を置いてみるとそれぞれ、4.0%、6.9%です。

その他の業界セクターの米国GDP期待値および成長予測と比較すると、IT業界は見通しが良いことが分かります。

またIT業界のエグゼクティブ層は、ITサービスおよびソフトウェアのカテゴリにおいて最も好調であると予測していることがデータからわかっています。

また、トレンドの数においては、2012年はIT業界や経済全体に記録を残すこととなるでしょう。マクロレベルでみると、中間機能の排除やオートメーションが新分野に達することで、複雑性が軽減され、効率面で改善されるでしょう。多くの組織がこうした技術革新の恩恵を受ける中、導入に遅れを取る組織も現れ、結果としてデジタルデバイド(情報格差)が顕著になるでしょう。

2012年のテクノロジー展望は、今後の推進力や継続力となります。クラウドコンピューティング、モビリティ、ソーシャルコミュニケーションやコラボレーションテクノロジーは、より高性能かつビジネスでの適用が可能となり、複雑性を増すでしょう。またコネクティビティの広がりやスマートデバイスの使用が標準となることからビッグデータがさらに注目されるでしょう。

チャネル面では、ITに対するXaaS/EaaS(Everything as a service)のアプローチが、新しいビジネスモデルや製品、またパートナーリレーションを探求する企業の後押しをするでしょう。取引製品・サービスセールスから、経常収益モデルへのシフトなどの事業変革も一部には有利に働くことが予測されています。

CompTIAIT Industry Outlook 2012は、米国にある500IT企業を対象に実施された調査の結果です。詳細な報告書は、CompTIAメンバーに公開しています。詳細は、[email protected] までご連絡ください。



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