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【CompTIA RESEARCH】マネージドサービスのトレンド

多くのITチャネル企業にとって、マネージドサービスは経常収益の大きな機会となりました。また、このビジネスモデルにより、顧客は設備投資としてのIT投資をより予測可能な運営費にシフトすることが可能となったのです。CompTIAの調査「Trends in Managed Services(マネージドサービスのトレンド)」では、ユーザー(導入)とチャネル企業(販売)の双方におけるマネージドサービスの成長率が今後2年間に急速に成長することがわかりました。




 750のエンドユーザーおよびチャネルパートナーを対象とした調査では、マネージドサービスに存在する数多くのビジネス機会や課題が浮き彫りになりました。マネージドサービスを提供するチャネルの約半数は、過去12ヶ月において、マネージドサービスからの収益が全体の50%から75%を占めていることが報告されています。
また、チャネルとエンドユーザーのマネージドサービスへの計画投資は増加傾向にあることがわかっています。ユーザー組織10社のうち、約7組織の割合において、一部分またはすべてのテクノロジーニーズをマネージドサービスプロバイダー(MSP)に依頼実施しています。自社で対応するとした組織は29%に留まりました。また、MSPを使う組織のうちの62%が、今後2年間におけるマネージドサービスに対するIT投資費を増加させる予定と回答しました。

MSPにサービス依存するエンドユーザーにおいては、彼らがアウトソースするITサービスの年間コスト削減を達成しています。マネージドサービスのユーザー企業の46%が、「マネージドサービスへのシフトでIT支出を25%以上削減」13%の企業が「MSPIT機能を移行したことで50%以上抑えることができた」と報告しています。

 エンドユーザーがマネージドサービスを取り入れる半面、その利用者数は比較的低いことから、MSPにとってはさらなるサービスを提供する新しい機会が存在しています。言い換えると、一部分のIT機能をMSPにアウトソースするエンドユーザーは数多くいても、大部分のIT機能においては組織内で対応されていることを意味しています。

チャネルの視点からみると、MSP市場への参入機会はいまだ拡大しています。マネージドサービスを提供している企業10社のうち4社が、ハイブリットビジネスの運営をおこなっています。ハイブリットビジネスには、従来のIT製品とサービス提供をあわせた複数のマネージドサービス(通常全体の収益のうち半分以下を占めるもの)が含まれます。

 CompTIATrends in Managed Servicesは、米国のエンドユーザー企業400と、IT企業364(チャネル)を対象にしたアンケートをもとに実施されました。詳細な報告書は、CompTIAメンバーに公開しています。詳細は、[email protected] までご連絡ください。


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