CompTIA

【CompTIA RESEARCH】本格的なクラウドコンピューティングの導入がビジネスモデルに変化をもたらす

 
CompTIA
が初めて実施したクラウドコンピューティング調査では、多くの企業がこの技術に対応すべく戦略を模索している段階で、エンドユーザーやチャネル企業の双方から一定の投資や資金が存在しました。「2nd Annual Trends in Cloud Computing(第2回クラウドコンピューティングのトレンド」調査では、クラウドコンピューティングに対する戸惑いが消え、企業は素早く「模索」の段階から、「活用」という段階に移行していることがわかりました。この調査では、今日のクラウド市場の状況を理解するための基本概念を提供しています。



まず、エンドユーザーはより複雑なクラウドコンピューテングの使用へとシフトしています。クラウドソリューションに対する理解と認識は、過去1年で劇的に上昇しました。調査参加者の72%が、近年クラウドに対する見解は一年前と比較してより前向きなものに感じると回答しています。クラウドがどのように機能し、ビジネスにどのような効果をもたらすかといった新たな認識とともに、企業はシンプルなSaaSSoftware as a Service)という枠を超え、新たなキャパビリティを作るためにクラウドを利用しています。現在、IaaSInfrastructure as a Service)やPaaSPlatform as a Service)は企業の32%が利用していますが、今後の利用を検討しているという企業は36%であるため、多くの企業がクラウドでのアプリケーション開発を着手する動きがみられます。また、企業がクラウドサービスと、従来のツールとのベストミックスに取り組んでいることから、サービスプロバイダーにとってはインテグレーション、セキュリティ、ネットワーク面で支援の機会が存在します。


ソリューションプロバイダーは、クラウドに関連したソリューションやサービスの提供をすることから、ビジネスでの変化を見ることとなります。クラウドと関連性を持たないチャネル企業の割合は
40%から13%へと減少し、ビジネスモデルはテクニカル変遷ともいえる移行を遂げつつあります。これらの企業は、セールスや報酬モデルという課題に直面しました。また、43%がクラウドの成長スピードにあわせ社員教育を実施するため投資を行っています。また、ベンダーとの関係性にも変化が見られ、チャネル企業10社のうち4社が、1社から4社のベンダーとクラウド関連のプログラムを目的としたパートナリングを結んでいます。こうしたクラウドに関する課題に取り組むことで、収益やサービス機会の増加が期待されています。
最終的に、エンドユーザーおよびチャネル企業の双方においてクラウドのさらなる取り組みに、より多額の投資を行うこととなるでしょう。多くの企業が相当な増加を予定していて、クラウドソリューションから、トレーニングの実施など広範囲に及ぶものなる可能性があります。これは、クラウドコンピューティングがIT業界における主要トピックとしてあり続けること、クラウドを取り巻く機会が非常に重要であることを意味しています。

CompTIA
2nd Annual Trends in Cloud Computing調査は、US500のエンドユーザー、400のチャネル企業を対象に実施したアンケートをもとに開発しました。詳細な報告書は、CompTIAメンバーに公開しています。詳細は、
[email protected] までご連絡ください。

Copyright The Computing Technology Industry Association. All rights reserved.