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【ITプレナーズ×CompTIAコラボニュース】第5回:CompTIA Cloudレポート


今回より全5回にわけて、CompTIA Authorized Platinum パートナーのITプレナーズとCompTIA日本支局とコラボしたコラムを配信していきます。全5回の間に、クラウドの市場規模やクラウド時代に求められる人材像、またクラウド人材を育成するために必要な教育についてお伝えしていきます。



5CompTIAクラウドレポート:
クラウド人材育成に効果的なCloud Essentials
®コース紹介

 

これまで4回に渡り、クラウド・コンピューティングの市場や傾向、そしてクラウド・コンピューティングを活用するために必要な人材や求められる知識について紹介してきました。最終回である今回は、その人材を育成するためのCloud Essential®コースを紹介します。

IT技術の進歩や多様化に伴い、サービス・プロバイダーはもちろん、ユーザーも環境の変化に合わせて、IT利活用の最適化が求められます。そこでITプレナーズは、IT利活用の最適化を支援するため、SFIA®Skills Framework for Information Age)を参照した体系的かつ網羅的な研修ソリューションを開発しました。

 

SFIA®は、ITSSIT Skill Standard)を定める際にも参照された、英国発のスキル標準です。SFIA®は公的な資格制度ではありませんが、英国では電子政府化を推進するために職員の評価手法としてSFIA®を使用しています。下記図は、ITプレナーズが開発した研修ソリューションを表し、クラウド・コンピューティングは、新技術の領域に該当します。


 

SFIA®では、スキルレベルを3段階に分けています。まず、社会人として基礎的なビジネス/ヒューマンスキル、そして専門性を身につけるITテクニカルスキル、そしてそれらを管理するITマネジメントスキルです。ITプレナーズは、ITマネジメントスキル段階に特化した研修サービスを提供しています。そのため、今回紹介するCloud Essentials®コースも、専門技術を磨くためのコースではなく、マネジメントスキルが身につくコースとなっています。


Cloud Essentials®コースの内容

Cloud Essentials®は、前述人材を育成するために適したコースです。クラウド・コンピューティングで使用する用語やそれらの定義などの基礎から学習を始め、クラウド・コンピューティングの技術概要からビジネス上の利益や検討事項について理解を深めます。その他コース内容は以下のとおりです:

l  クラウドにおける共通の用語や定義

l  クラウドの事業上の利益および検討事項

l  技術的な視点からクラウドを理解し、クラウドの種類や手法やテクニック

l  ITサービスマネジメントの観点からクラウドへの変更およびインパクト

l  一般的なクラウドの導入の手段と組織への関連

 

l  コンプライアンス、リスク、規制などの影響、およびそれらが組織に与える財務/戦略上のインパクト


Cloud Essentials®コースの特徴

Cloud Essentials®コースは、ベンダーニュートラルなコースです。またケーススタディをコース内の随所に組み込んでいるので、学習内容を的確に習得できる設計になっています。

本コースは、CompTIA Cloud Essentials認定資格試験に対応していることが特徴のひとつとなっています。これにより、認定資格試験のシラバスに沿ったコース教材を使用できるので、受験範囲を網羅的に学習できます。またコース内で実施する模擬試験で試験対策もできます。


Cloud Essentials®コースの活用事例

Cloud Essentials®コースを活用してクラウド人材を育成しているか、実際の受講者の声を交えて事例を紹介します。

○ベンダーサイド

ベンダーサイドで受講者に多いのが、実際に現場でクラウド関連の技術者として活躍されている方です。ユーザーへの提案・導入時の要件定義やユーザー視点でサービスに対する理解を深めることができてよかったという声が多く寄せられています。またグループディスカッションで業務側の課題解決として受講した後に。またユーザーがどのようにクラウド・コンピューティングを活用すべきかが網羅的に把握できるという受講者の声からは、Cloud Essentials®コースが、ベンダーの営業やSIerにも有効であることが伺えます。

○ユーザーサイド

ユーザーサイドで受講者にあげられるのが、クラウド・コンピューティングを活用して新しいビジネスを展開したい方です。財務の視点やマネジメントの立場でクラウド・コンピューティングを学習できたという声からは、Cloud Essentials®コースが幅広い役割に必要なコースであることがわかります。自社のビジネスに本当にクラウド・コンピューティングが必要なのかというマネジメント的な判断から導入までのロードマッピングから実装・運用管理まで、関連するスタッフの共通認識の創出にも役に立ちます。


総括

クラウド・コンピューティングは、ビッグデータとDevOpsと並ぶ現代のビジネスキーワードとなっており、クラウドマーケットに対する期待は日々大きくなっています。実際、クラウド・コンピューティングの概要に関する理解や興味は広がっていて、導入価値があるものだとの認識は広がっていますが、適切な理解は、特にユーザーサイドでは未だ十分ではありません。クラウド・コンピューティングを導入するには、IT部門とビジネス部門、プロバイダーとユーザーでそれぞれ的確な認識と協力が必要で、そのためにはクラウド人材の育成が必要です。クラウド人材に求められる能力は多様で、技術のみならず、ビジネス視点も持ち合せる必要があります。

そして育成に役立つソリューションがCloud Essentials®コースであり、その知識レベルやコース内容の習得を証明する認定資格試験がCompTIA Cloud Esssetialsとなっています。

これら両方を修了・合格することで基礎レベルのクラウド人材の育成を達成することができます。


ITプレナーズについて

ITプレナーズは、ITIL®PRINCE2®などITベストプラクティスの教育コンテンツプロバイダーです。2001年にオランダ・ロッテルダムで創業しました。創業以来10年以上にわたり世界5大陸10カ国で事業を展開しています。ビジネスパートナーを通じて、年間40,000名以上に集合研修教材やeラーニング、シミュレーションゲームなどを提供しており、この分野におけるグローバルリーディングカンパニーです。また教育コンテンツ事業に加え、クラウド型のITパフォーマンス管理ツールを提供する事業も展開しています。

 

日本では、2005年にITIL®ファンデーションeラーニングコースの提供を始めて以来、大手電機メーカーやIT教育事業者など25社以上のビジネスパートナーにお取引いただいています。ITIL®COBIT®など、日本でも普及しているITベストプラクティスだけでなく、PRINCE2®など、日本ではまだ普及していない海外では非常に認知度の高いITベストプラクティスもいち早く日本に紹介しています。

 

 

CompTIA Cloud Essentials認定資格

CompTIA Cloud Essentials認定資格は、ビジネス、または技術的側面から見たクラウドコンピューティングの意義やクラウドの導入によるメリット/デメリットを判断し運用できる知識とスキルを証明する認定資格です。詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.comptia.jp/cont_certif_cloudessentials_cl0-001.html






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