「ジェネレーションY(1975年から1989年に生まれた世代の総称)」といわれる従業員は、前世代のグループより自身のテクノロジースキルに鋭敏といわれる。彼らの存在により、企業は、現在また将来における人材の雇用・教育・配置決定の方法ついて再度見直しを行う必要があることが、CompTIA米国本部が実施した調査でわかった。
CompTIA米国本部の調査「Generational Research on Technology and
its Impact in the Workplace(ジェネレーションリサーチ:テクノロジーおよび働き方に見られる影響)」は、ITチャネルのためのパートナリングイベントCompTIA
ChannelCon 2013で発表された。
「今後5年から10年において、かつてのベビーブーマーがそうであったように、ジェネレーションYが、企業の中心的存在となります。ジェネレーションYは、まさにテクノロジー環境の中で育ち、テクノロジーへの適正は、仕事をする上での強みとして捉えます。」基調講演を行ったCompTIA
CEO, Todd Thibodeauxは、述べている。
実際に、調査参加のジェネレーションY世代の3分の2が、自身のテクノロジースキルを「最先端」または「上層レベル」にあると評価している。同様に、彼らは働く上でテクノロジーに対する期待や信頼、依存度がかなり高いことが分かっている。
「彼らが仕事を決める際、決め手となるチェックリストには、企業のテクノロジーに対する熟知度があります。」Thibodeauxはいう。調査参加者のうち約半数が、自身の所属する企業のテクノロジーの活用を「最先端」または「上層レベル」にあると評価する。42%が、テクノロジー採用曲線の「中間あたり」と評価している。
ジェネレーションYの4分の3が、昨年に仕事目的でスマートホンを使用している。ベビーブーマーは37パーセントであった。彼らにより一般的とされるデバイスには、タブレット、ラップトップ、GPSシステムなどが含まれる。また、他の比較例にはソーシャルメディアの利用がある。ジェネレーションYは、ソーシャルメディアを仕事のツールとしてみなす一方、ベビーブーマーは、どちらかというと個人的使用のツールとして捉えている。
こうした若い世代のワークフォースの適応は、トレーニングやプロフェッショナル開発の分野にまでおよぶ。特にEラーニングは、テクノロジーとやりとりをする手段においては、個人のペースで実施が可能かつ、通常の業務フローを妨げないことから最適といえる。
こうした実践的な姿勢は、職場におけるテクニカルサポートにも影響が見られる。
「彼らは、先ず自身で問題解決にあたり、ITスタッフと共に意見交換を行うといった傾向があります。これは、問題の引き渡し・引き取りを好む上の世代の従業員と異なる点です。」Thibodeauxはいう。
調査は、2013年5月オンラインサーベイで実施。テクノロジー環境を持つオフィスに勤務する700名からのデータをもとに作成された。回答者は、多様な業界に勤務する、様々な年齢・ジェネレーショングループから成る。
調査の詳細はCompTIAメンバーに閲覧が可能。
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