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クラウドコンピューティングの成長がもたらす、IT業務/ビジネスや役割の転換
(CompTIA本部調査)
         
参照元 (CompTIA本部サイト:英文)は、こちらから
 

ITを運用する上で、ますます欠かせない存在となっているクラウドコンピューティング。
CompTIAの実施した調査では、クラウドの導入に伴い、ユーザーや、ITスタッフ、テクノロジープロバイダーには大きな構造的変化が必要となることが明らかになった。

CompTIAが行ったThird Annual Trends in Cloud Computing調査では、クラウドサービスを利用する企業数が3年連続増加傾向にあることから、クラウドソリューションの市場はますます活気づいていることがわかった。回答企業の10企業のうち8社以上の割合で、クラウドソリューションを何らかの形で利用しており、2012年にはクラウド投資を10パーセント以上増加すると回答した企業は半数を上回った。

クラウドへの投資を行っている企業には肯定的な意見が見られる。調査参加者の85%が、昨年よりもクラウドコンピューティングをより肯定的に捉えていることがわかった(2011年の72%からの上昇)。また、このようなクラウド導入への機運の高まりは、ITスタッフや社員にとって、クラウドという新たな選択肢を検討すると共に、既存のITの役割や機能を見直す機会となっている。

「このような状況は、IT部門の再構成や、外部企業の利用に対する再構築が必要なことから、企業のポリシーや手順(プロシージャ)に変化を及ぼすこととなるでしょう。」とCompTIAのテクノロジーアナリシスディレクタであるSeth Robinsonは述べている。

ポリシーや手順(プロシージャ)の変更は、IT部門という内部的なものから、会社組織全体という範囲になることが想定される。例えば、クラウドソリューションに関わる部門が多ければ多いほど、セキュリティに関するポリシーや企業データの使用、モバイルデバイスの使用については明確にされる必要がある。

「社内のIT部門は、まさに大きな転換期を迎えようとしています。様々なビジネスケースにおいてクラウドソリューションという選択肢ができたことで、ITプロフェッショナルは、新しいタスクや既存のタスクを、クラウドという新しい手法で実装することも可能となったのです。また、クラウドは、ITチームと他部門を一体化するような新しい職務や機能も生み出しています。」Robinsonは述べている。

調査では、クラウド移行を外部企業に委託していると回答したのは5企業のうち1社の割合であったが、小規模企業のクラウド導入が増えることで、この数字にも変化が見られるであろう。背景には、クラウドコンピューティングの専門的知識に対するニーズが存在するからである。

またITチャネル企業においては、クラウドへの取り組みをさらに強化していくとの意見が多く見られた。クラウドソリューション導入の原動となる一番の理由には、今まで利用できなかった機能や新しい機会を顧客に提供すること、と回答している。

「これがクラウドモデルの重要な側面のひとつなのです。」CompTIAのインダストリアナリシスであるCarolyn Aprilは述べている。

「アナリティクス、ユニファイドコミュニケーション、ERP(エンタープライズリソースプランニング)、CRM(顧客関係管理)、またはその他の高度な技術を必要とするソフトウェアは、企業にとって、多くの場合が予算を越える価格であったり、企業でのITスキルセットでは運用できないようなケースが多く見られました。しかし、クラウドベースのソリューションやデリバリー、そして月額単位や使用分で支払うモデルの登場により、クラウド技術の利用は、小規模企業にとっても予算的に実現可能となったのです。」Aprilは述べている。

これはチャネル企業にとって、大きなセールスポイントと成りうるであろう。調査に参加した大手チャネル企業の約4分の3が、クラウド導入の主な理由として、顧客の拡大をあげている。

テクノロジーベンダーも、チャネルパートナーのクラウド導入に影響を与えている。チャネル企業の半数以上が、ベンダーからの需要が、導入に際しての原動力となったと回答している。

「しかし、チャネル企業はベンダーのクラウドサービスを単に再販するだけではなく、統合ソリューションや、アーキテクチャ面でのアセスメント、モニタリング、マネジメントといったサービスを提供する、コンサルティングを実施することで、ビジネスとなりうると考えています。」Aprilは言う。

今後12ヶ月において、チャネル企業の42パーセントが、業務へのクラウド導入を大幅(15パーセント以上)に増加すると回答している。2011年には、同様の増加を行うと回答した企業は、24パーセントであった。また調査では、チャネル企業の半数近くが、クラウドビジネスにおける業績が目標値に達成している、または6ヶ月以内の達成が見込めると回答している。

CompTIAのThird Annual Trends in Cloud Computing調査は、IT関連の意思決定者を中心とした米国のビジネスプロフェッショナル500名および、400のIT企業を対象に、2012年4月にオンライン方式により実施されている。


 
 


 

 



 
 
 

 

 

 
 

 
 
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