CompTIA(コンプティア)は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。


  セミナーレポート
CompTIA Skill Solution Form 2011
〜人材育成ワールド・カフェ〜

2011年8月25日(木)にCompTIA日本支局主催による「CompTIA Skill Solution Forum 2011〜人材育成ワールド・カフェ〜」が開催されました。

今年のCompTIA Skill Solution Forumでは、「人材育成ワールド・カフェ」と題し、IT業界、またはIT人材への人材育成に携わる皆様にお集まりいただき、テーマに対しオープンに情報交換・意見交換をしていただきました。

近しい役割の中で日ごろお仕事をされている皆様が、同じような問題意識を持ち、皆様で対話を進めていく中で、活発な意見交換が実施され、大変有意義なワールド・カフェを開催させていただくことができました。
また、問題を共有していただくこと、異なる考え方やアプローチ方法等を共有していただくことにより、各社における人材育成の一助になれたのではないかと考えています。

当日、ご参加をいただきました皆様、またテーブルホストとしてご活躍をいただきましたCompTIA SMEコミュニティの皆様には、改めてご参加とご協力のお礼をさせていただければと思っております。ありがとうございました。
そして、ファシリテータを担当いただきましたリコージャパン株式会社 岡田 昭伸様には、この場をお借りいたしまして改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

セミナー内容やセミナー内でご紹介された内容につきまして、ご質問やより詳細な内容を御希望の場合は下記までご連絡をください。 
       CompTIA日本支局(担当:吉村) TEL:03-5226-5345/e-mail:[email protected]
 
タイムスケジュール(それぞれリンクのある項目をクリックすると詳細がご覧いただけます。)
 
13:30 〜 13:40

CompTIA Skill Solution Forum 2011開会のご挨拶
  CompTIA日本支局 支局長 清水 秀彦

13:40 〜 16:10

【人材育成ワールド・カフェ】
テーマ「人材育成の体系〜事業に貢献できる人材育成体系を考える〜」

16:10〜16:30

CompTIA日本支局活動報告

 
【人材育成ワールド・カフェ】
テーマ「人材育成の体系〜事業に貢献できる人材育成体系を考える〜」

人材育成ワールド・カフェでは、お集の皆様を6〜7名のグループに分かれていただき、テーブルごとに対話を進めていただきました。

4ラウンド実施させていただき、それぞれに各テーブルの話をラウンドごとに共有するため、代表者の方に発表をしていただきました。

ラウンドごとのテーマと、共有いただいた内容は以下の通りです。(発表内容は一部抜粋となっています。)

 
ラウンド1:IT人材を育成を進める上で、人材育成担当者のあなたが困っていることは何ですか?

■製品開発投資、ブランド投資等、投資に対する指標がわかりやすいので投資をするという判断をしてもらいやすいが、教育に対しての投資になかなか理解を得ることができない。
■新入社員の研修については、プログラムを組みやすいが、既存社員の研修については、スキルの差があることや業務の違いなどから、どのような育成プログラムを提供することが望ましいかが見えづらい。

■組織として全て同じ人材育成プログラムを組むことができず、事業・部門、担当している仕事によって身につけるべきスキルが違うためそれぞれに対して人材育成を提供する必要がある。
■仕事の内容が多様化してしまい、それぞれに対応した人材育成を提供することが難しい。また、これらを一つの基準でスキルを測ることは難しい。
人材育成は、コストが必要となるものなので経営層の理解が必要。景気の良くない時期になると人材育成をストップしてしまうところや、逆にこんな時期だからと投資を積極的に行うところと両方に分かれる。

 
ラウンド2:あなたの会社の「できる社員」ってどんな人ですか?

■できるの基準は、職種や会社の状態によって異なるが、一つのことを自信を持ってやり遂げられる社員は、何をしても自信を持ってやり遂げられる力を持っていることが多い。
エンジニアの中では、スペシャリストと言われる技術系の人材と、マネジメントや管理を実施するマネジメント系の人材とがいる。 技術がとがっている人は、好奇心を強い人が多い。但し、この人材の後継者を作っていくことは難しい場合が多い。 一方で、マネジメントキャリアでは、できる人材を作る上では、いろいろな経験を積ませることが重要。企業としては、この環境をいかに作っていけるかということが課題。
■エンジニアとして必要なスキルは、技術力はもちろんであるが、顧客と会話できる、チームメンバーと会話できるコミュニケーションスキルが必要。できる人材は、ビジネススキルの高い人が多い。
■できる社員とは、気がきく人、相手のニーズを感じ取れる人。社内でも顧客先でも、次に何をしたら良いのかわかっている、相手が何をしてほしいのかが分かっているので、結果を出すことができる。
■ バランス感覚がいい人。次に何をすべきかを判断し、行動できる人材。
■知識とヒューマンスキルを持ち合わせた頼られる人材。

 
ラウンド3:あなたが、「成長した」と実感した瞬間(とき)は、いつですか?
一人で仕事を任せっれるようになった。
■自分自身が成長したと実感することが少ない。自分自身の成長というよりは、自分が教えた、育てた人間が成長した時に、初めて自分が成長したことを実感できるのではないか。
■環境が大きく変わると成長を実感できる。環境が変わると、担当や人のかかわりなどが変わり、早く自分自身で仕事を覚えなくてはならないため成長したと感じることができる。
■相手に成長をしたと実感させることも重要ではあるが、難しい。相手の成長を促すために、研修でも、全ての解を与えるのではなく、自分で考えることを中心に研修をするところが多い。
■自分が目標とする人、理想とする人から褒められた時。
■扱える技術や商品が増えた時。
 
ラウンド4:企業の人材育成の中で、資格の良い活かし方」とは?
【テーブルA:富士ゼロックス東京株式会社 神崎様】
会社としては対外的にアピールする材料。それぞれの人材がどのようなスキルをもっているかを示すには良い。
業績にうまくつながってくる、業績に反映できるような資格であることが望ましい。例えば、入札条件等になっていて、資格を持っていたことにより仕事が取れた等というのは望ましい。
具体的にスキルをデータベース化するのにあたり、個人の経験値や暗黙知ではなく共通の指標として測ることができる。具体的に、大きなプロジェクトでの人材を決定する際に、共通言語として資格を取得しているということで人材を決定している等良い活用方法が上がっていた。

【テーブルB:オムロンフィールドエンジニアリング株式会社 古田様】
資格への投資に対しては、いろいろと課題がある企業が多い。
認知されている資格であれば、何をどのくらい体系的に勉強したという指標には成りえる。
対外的に、会社にこのくらいのスキルを持っている人材がいるといったようなアピール、指標になりえる。

【テーブルE:株式会社クリエイトラボ 永井様】
なかなかIT系の資格は、資格があってもなくても仕事ができてしまうことが多い。
資格を制度や手当等に組み入れることはできるが、「取得すること」が目的となってしまうと本末転倒であり、資格をたくさん持っているのに実務ができないというような問題が出てきてしまうことがある。
ただ、自身のスキルを見えるようにするためには、資格は必要であるという共通の認識はある。
キャリアアップの一環としては、自身の進みたいキャリアに対して資格を取得していく、今後の仕事への道を開くために資格を取る等、個人のモチベーションを上げる役割もある。
 
<参考>
2011年1月に実施されたCompTIA人材育成サミットの中では、【グループディスカッション】「2011年の人材育成を考える〜事業に貢献する人材を戦略的に育成する〜」と題し、いくつかの意見交換を実施していただきました。

グループディスカッションの際に出た意見につきましては共有させていただくべく、下記Webサイトにまとめさせていただいています。こちらも合わせてご参照ください。

http://www.comptia.jp/r_c/column_20110131.html#group
 
CompTIA日本支局活動報告
当局の活動報告、認定資格詳細のご案内につきましては、下記Webサイトより、PDFファイルにてダウンロードしていただけます。ぜひ、ご参照ください。

http://www.comptia.jp/event/skillsolution2011/comptiajapan_presentation.pdf
 


 

 



 
 
 

 

 

 
 

 
 
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