CompTIA(コンプティア)は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。


CompTIA Colum (Vol.2)
IT資格それぞれの目的・役割

「資格」って必要ですか、と聞かれることがあります。

何かのスキルを伸ばしたい場合、そのスキルを測ることができる「ものさし」がなければなりません。「ものさし」があることで、自分のスキルレベルが分かり、さらなる高みを目指すことができます。でも、その「ものさし」が曲がっていたり、目盛りが間違っていたり、ある国や場所によって読み方が違う場合、その目的を果たすことができません。
資格は、みなさんが思い描くスキルの到達を実感できる、かつ第3者にも一目でどこまでのスキルを身につけたかを表すことができる「ものさし」としてお役に立っています。またこの「ものさし」があるからこそ、スキルという目盛りに合わせた教材やテキストができ、着実にスキルを高めるお手伝いができるのです。ですので、「資格」は必要、とお答えします。

建築士になりたい!と思えば1級建築士、会計士になりたければ公認会計士と、明確に分かりやすい「ものさし」がありますが、IT業界には多種多様な職種があり、立場によっても求められるスキルが違っていますので、「ものさし」が数多く存在します。IT資格には“標準規格”のようなものがあり、目的や役割が違えども、“目盛りの読み方”が同じで、つなげることができるものがあります。この特徴を利用し、うまく資格の取得をすることによって、着実なスキルアップ、または効果的なスキルの証明につながります。
組み合わせを検討する近道は、まず自分仕様、企業仕様の「ものさし」を持つことです。つまり、自分がどのようなエンジニアになりたいのか、企業の人材育成方針として、どのような人材を育てたいのかを明確にすることです。そして、そのためにはどのようなスキルが必要なのかを考え、そのスキルアップを支援できる、スキルを証明できるIT資格を選び、組み合わせることが大事です。

その組み合わせを検討する際の一助として、大きな括りでの目的、役割として「ベンダー資格」「国家資格」「ベンダーニュートラル資格」のように分けて考えてみることにします。「ベンダー資格」は、ベンダーと呼ばれる自社製品や技術をもつ企業が、その製品や技術を利用した構築や開発を任せられる人材の証とするため、また製品や技術の普及促進を行うためにつくられる資格。「国家資格」は国としてのIT能力の向上を目的とした資格で、あらゆる職種の最大公約数のような共通する知識を問うものから、知識専門性の高いものまでラインナップがある資格。「ベンダーニュートラル資格」は特定のベンダーに依存せず中立的な立場で開発される資格。その他の分け方として、「民間資格」「国家資格」「公的資格」や、「ネットワーク」「データベース」など技術別にする分け方があります。これらの下に数多くのIT資格がぶら下がります。

CompTIA認定資格は、「ベンダーニュートラル資格」の仲間に属します。では、どのような目的、役割を持つ資格なのか、次回にご案内いたします。

 

 


 

 



 
 
 

 

 

 
 

 
 
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