CompTIA（コンプティア）は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。

CompTIAは、CompTIA認定資格の信頼性保持のために、様々な取り組みを行っています。 その1つが「ISO17024」の取得です。

このISO17024は、要員の認証を実施する機関に対する一般要求事項で、試験の開発と管理、品質保証に関する要求事項で構成されています。現在、 CompTIA A+、Network+、Security+が認証を得ていますが、調べてみたところ、環境やセキュリティ、航空宇宙関連の要員のような、かなりシビアな人材を評価する認証機関しか、ISO17024に対応しているものはありません。IT資格としては、上記のCompTIA認定資格のほか、知る限りでは2つあるのみです。

また、CompTIA認定資格の取得者や、その上司、組織を対象にした調査を実施しています。

2009年に実施したCompTIA認定資格の取得者に対する調査によりますと、
「CompTIA認定資格の保有により雇用者に自身をアピールすることができる」
と答えた取得者が75％、「資格取得後は、職務要件を満たす十分なスキルを持つと確信している」と答えた取得者が84％、そして「認定資格を保有していることで顧客に信頼されていると確信している」と答えた取得者は93％にのぼりました。

2003年と若干古いデータですが、「Measuring the value of CompTIA Certification」という調査報告書では、IT部門のマネージャーに対し、CompTIA認定資格の高い資格保有組織と低い資格取得組織を比べた場合、生産性、顧客対応、仕事全体の業績、技術知識、創造性と学習能力（迅速な対応、創造的な問題解決）などの項目において、CompTIA認定資格の高い資格保有組織が、低い保有組織を上回る評価をしたことが分かっています。

「A+」の資格取得率の高いヘルプデスクと低い取得率のヘルプデスクにおける、月別の平均仕事量に費やす人数を調べた際には、前者は6.77人、後者は7.83人と、1人以上生産性に違いが見られることが分かっています。関連して前者は低い人件費で業務を処理することができ、業務への自信があるのか、転職率も前者が低い結果が出ています。

このような取組みを行い、皆様に選ばれる資格であり続けるよう努めています。また、取得いただくことによって、お客様から選ばれる機会を、より多く提供できるよう努めています。