CompTIA(コンプティア)は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。

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image 第3回 各IT資格の役割と業務から発想する目的 image
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●役割が違えば、活用方法も違います
CompTIA認定資格は、各業務において、「場」を読んでビジネスを進められるだけの能力基準です。そのため、ベンダー資格や国家資格などと同じ尺度では測れませんし、活用についても異なります。現在、世界的には「評価基準」や「指標」、「信頼性の向上」での活用が多くなっています。CompTIA認定資格の目的は、「各IT業務で求められている人材を効率的に輩出するための基準を作成」するためにできたものであり、IT業界の現場が求めた、実務に関する“スキル・スタンダード”作りにあります。雇用側にとっては、企業のトレーニングコストの削減、採用時もしくは異動時の一定レベルの保証、また「業務」から発想しているため、「顧客第一主義」を掲げる企業にとっては信頼性を客観的な取得者の数字で表現できます。
例えば米国IBMの場合、ほぼすべてのCompTIA認定資格の試験作成委員会に参加していますが、実際の各IT業務のメニューでは目立って支援していません。これは必要ないのではなく、「各業務に就く上での予め持つべき能力」としてのプライオリティを持っており、暗黙の了解で多くの職種での前提となっています。また、パートナー企業などの「目の届かない」ところで、信頼性の確認のために利用しています。ヒューレット・パッカード社についても同様な事が言えます。「HPCP」という認定資格制度がありますが、多くはパートナー企業が対象となっているもので、ここでも信頼性の確認として、前提条件にCompTIA認定資格が多く利用されています。富士通株式会社や日立電子サービス株式会社でも、パートナー企業及びグループ内外の新入社員に対し、「CompTIA A+」や「CompTIA Network+」を必須にしています。
中途採用や失業者、職種転換の場合でも、上記のような位置付けを受け、予めIT業務で必須な実務能力を習得するために、CompTIA認定資格のトレーニングが浸透しています。
米国には、Workforce Investment Act(ワークフォース・インベストメント法)という、各州政府が失業者や公務員のスキルトレーニングの権限を持つ法律があります。州は地域経済の要請、地域に根ざした職種の可能性を分析し、良質な人材にするためのスキルトレーニングを設定しており、ITの継続的な成長と、慢性的なIT人材不足を背景に、たとえ経済が減速している時期でも、ITスキルトレーニングに積極的に助成を行えるよう、体制が整っています。これを活用し、多くの州がここでも業務環境の「場」を読む教育を進めています。
例えばワシントン州タコマでは、地元の航空産業の人員削減により現在多くの人々が職を失っています。一方、この地域はソフトウェア企業を中心とするIT関連企業が多く、その多くがIT人材の確保の難しさに直面しています。このニーズに答え、業務環境の「場」を読む教育、CompTIA認定資格プログラムにあわせた教育を行う事で、地域が必要とするIT人材への転換を図り、成果を上げています。
●人材プラットフォームと資格観
日本において、ITだけでなく多くの資格は「イコール目標」と捉える傾向が強くあります。さらにIT資格に至っては認知を求める声が強くなります。これはベンダー資格自体が、ビジネスに直結していることが影響していると考えます。つまり多くの資格ホルダーが存在するベンダーの商品や技術は、一般的に利用されているという保証があります。また「資格ビジネス」と言われるほど、大きな教育市場を形成できるために、求められるものとも考えられます。
CompTIA認定資格は、「目標」ではなく、実務能力「基準」であり、また「商品」から発想した資格ではありません。ゆえに、資格を取得しても特定の商品が売れる訳ではありません。では、何故年間60万試験も世界的に受け入れられているのでしょうか。
 「基準」をうまく利用しますと、経済における相互作用のプラットフォームになります。各業務において、「場」を読んでビジネスを進められるだけの能力を「基準」に置き、その人材を集積することは、実務において様々な環境に対応できる能力を持つ人材の集積となります。これは、顧客の立場にたって仕事が出来る人材の集積であり、またスキルギャップを予め防ぐ事にもつながります。それらの人材に対し、時代や企業ニーズに合う能力を植え付けることができれば、業務を理解し、かつ時代が求める技術を当てはめて仕事ができるという理想的なスキルセットを持つ人材集積につながります。欧米ではそのプラットフォームができており、人材が備蓄されています。従って、サービスを浸透できる土壌が備わっているために、ITの一般的な活用も進みやすく、国全体の競争力も上がります。スカンジナビア地域やシンガポールなどはその典型です。“効率的で良質な人材の輩出”という点では、業務を理解し、ソフトやハードの仕組みや目的、開発プロセスを理解している人材の輩出、「場」を読める人材の輩出であり、最新技術に長けている人材の輩出とは捉えていません。
●日本の事情とCompTIA認定資格
日本では未だスキルミスマッチが深刻な問題となっています。その原因の一つとして、資格に対する誤った理解、そして誤ったプラットフォームの構築が考えられます。技術革新の早い中、いかに時代に順応できるだけの能力を身につけるか、そして資格をどのように活用するかが、今問われています。
今求められている商品知識や技術のスペシャリストとして、ビジネスを継続的に展開できるのは、氷山の一角に過ぎません。また氷山の一角のみを目指す「鉛筆型」の育成構造は、2,3年後には恐らく違う「鉛筆」が必要となり、それらが多くなるにつれ育成に時間的金額的ロスが掛かり、また育成に時間をかけられずギャップが生じます。
今求められている商品知識や技術のスペシャリストの予備軍にもなり、かつ彼らと情報を共有できるだけの能力、業務全体をサポートできる人材の集積をした場合、個々人においても企業においても、時代のずれに対応し、かつある技術に特化する場合にもその準備が出来る状態になります。将来的には、時間的金額的コスト、さらには技術の横連携にもつながります。CompTIA認定資格は、プラットフォームで利用する「基準」として、この状況をつくるきっかけをつくります。
《Appendix 1》
Which of the following vender training offerings do you provide to your customers?
Choice Count Percentage Answered
Cisco 52 62.7%
Citrix 8 9.6%
CompTIA 77 92.8%
Linux 23 27.7%
Lotus 10 12.0%
Microsoft 69 83.1%
Oracle 25 30.1%
Other
(Specify Below)
35 42.2%
Sample Ansering: 83 responses


 

 



 
 
 

 

 

 
 

 
 
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