CompTIA Japn
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image 第3回 各IT資格の役割と業務から発想する目的 image
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  【PDFバージョン】  
●「資格」の持つ役割は、それぞれ違います
日本には数多くのIT資格が存在します。それらすべてを難易度という尺度で整理することは不可能に近いものです。そもそも資格にはそれぞれの役割があり、すべてが同じゴールを求めている訳ではありません。それぞれの役割を理解することで、事情に合う効果的な活用や組み合わせが皆様でも考えることができます。今回は大きく「ベンダー資格」「国家資格」それに「CompTIA認定資格」という3つに分け、この役割について考え、特にCompTIA認定資格には詳しく御案内致します。
まず大きく3つに分けて役割を考えていきます。
−ベンダー資格−
ベンダー資格は、「商品」から発想されるものであり、各ベンダー特定の商品知識、活用法、最新技術情報という「技術専門性」を向上させる役割があり、ベンダー自身もITビジネスでのイニシアチブを掴む手段として利用されます。例えば、ある商品やソフトが発売されれば、それに合わせた知識、活用法、技術情報を試験として盛り込むことで、資格ビジネスでのシェア拡大による拡販手段として利用されます。もちろん、活用以前に必要な知識も学ばなければ活用はできないため、専門のトレーニングメニューを用意しています。身近で認知をされたベンダーからの認定は、求職者にとっては業界に足を踏み入れるモチベーション向上の要素として必要なものです。また、時代や企業ニーズを追い求めるためにも、大きな役割を果たすものです。
−国家資格−
国家資格は、国家が求める情報システム開発・運用やプログラム設計における専門知識、利用者側に対し業務の情報化を支援するなど、国家の「政策」から発想されるものであり、そのための「知識専門性」を問うものです。経済産業省の資料「ITスキル標準 −ITサービス・プロフェッショナル育成の基盤構築に向けて−」では、情報化において政策的な観点から必要と考えられる役割をモデル化(システムアナリスト、システムアドミニストレータなど)したものであること、知識を主体とした一定のスキルを客観的に見るものとして表現されています。ゆえに、政策的な観点を踏まえ、論理的にビジネスを進める意味でも必要なものです。
−CompTIA認定資格−
予め御案内したいのが、当局はCompTIA認定資格を「ベンダーニュートラル資格」とは謳っていない点です。「ベンダーに偏らない」、「ベンダーに依存しない」という表現がよくされますが、この日本語訳では資格の目的を表現できていないため、利用していません。
 CompTIA認定資格は、市場に肩入れせず、今現在業務で求められているものを忠実に問います。各IT「業務」から発想されるものであり、現在・将来必要とされている各IT業務の“実務基盤”を問うものです。“実務基盤”とは、実務でのある環境において、問題を分析、またベストプラクティスを検討し、必要な技術知識やスキルを取捨選択した上で、活用する能力、「当てはめる」能力です。簡単に言えば、業務環境の「場」を読める人材を育成するための基準です。「業務」から発想することで、例えば、お客様のある要望に応えるという点において、必要な知識、技術はもちろんのこと、状況分析、環境評価、問題解決、また情報収集や迅速な解決の導き方、また提案であれば、現状の環境に合う技術の選択など、「業務での考え方」までを網羅することが可能となります。
 例えば、あるユーザのシステムに問題が発生した場合、エラー状況だけではなく、システム及び外的環境、ユーザの求めているものなどを総合して、最適な解決策のために自らの知識・スキルを当てはめることができる能力をいいます。いわば、経験をニュアンスにもつ「学習」で身につくような、業務ノウハウを含む各IT業務で必須な実務能力を表現しています。
 CompTIA認定資格は、各IT業務での経験をニュアンスにもつ、「学習」で身につける業務ノウハウを含む能力、“場を読める力”を問うため、5年や10年業務を遂行していれば自然と身に付くものです。しかし、IT業界は5年も10年もそこまで悠長に構えていられません。「学習」に時間を費やせないほど、IT業界では技術革新の波に囚われているため、効率的で実務に耐えうる人材の輩出が急務とされていることから、業界内が資金を出し合ってでも、CompTIA認定資格を開発し、柔軟に対応できるだけの能力基準を公開し、集積を図ろうとしています。
このように、
・ ベンダー資格は、時代や企業ニーズにあう商品や技術を浸透させる役割
・ 国家資格は、国家の情報化を支援できる高度な人材の輩出
・ CompTIA認定資格は、各業務において、「場」を読んでビジネスを進められるだけの能力基準
と分類できます。

欧米ではIT技術者は、“ベンダー資格”を取得することで転職や昇任・昇給するケースが多いとされていますが、これは欧米の文化ではありません。予めIT業界から、業務環境の「場」を読める人材の要望があり、それに教育界(民間及び高等教育機関)が応えています。CompTIA米国本部でサービスを行うテクノロジーラーニンググループのメンバーに対し、提供しているトレーニングの調査(複数回答)をした結果(Appendix1)によると、アンケートに答えたITスクールを含めた教育機関が92.8%と高い割合でCompTIA認定資格のトレーニングを行っています。“ある環境に合わせ、活用し当てはめる能力”を身に付け、後に続く時代や企業ニーズにあうベンダー資格のトレーニングが行われています。(マイクロソフト認定プログラムが83%、シスコ認定プログラムが63%)
従って、ベンダー資格の取得で表現するだけで、単純に時代や企業ニーズなどビジネスに合わせた知識・スキルを「業務環境を理解し、使いこなせる」という評価が可能であり、雇用側も高い信頼を持っている訳です。技術革新の早いITの波に遅れない仕組み作りが行われているのです。
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第7回 顧客支援センターを運営するITサービス企業A社での導入効果
第6回 Value of CompTIA -信頼性保持に関する調査-
第5回 ベイクレストケアセンターにおけるトレーニング・資格制度の価値の適性(費用対効果)
第4回 日本におけるIT実務能力基盤調査報告について
第3回 各IT資格の役割と業務から発想する目的
第2回 CompTIAという団体のお仕事-その2 業界団体として
第1回 CompTIAという団体のお仕事−その1・スキルスタンダードとCompTIA