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ハリケーン・ドリアンにどう備えるか(CompTIA米国本部ブログより)

2019/09/30

米国本部ブログ: How to Prepare for, and Survive, Hurricane Dorian


*本記事は、2019年8月30日にCompTIA米国本部のブログに掲載されました。本記事の情報はあくまでも参考としていただくためのものです。対応リスト内のそれぞれの項目については、必要に応じて各自治体の指示に従ってください。

dorian.pngハリケーン・ドリアンは、カテゴリー2からカテゴリー4のハリケーンへと変化し、レイバーデー(労働者の日)の週末に、バハマと米国南東部の一部を脅かすレベルになることが予想されています。右の画像は、国立海洋大気庁によって提供されたものです。

初期影響は最も恐ろしい要素であり、自然災害と同様に、ドリアンは去った後に長い復旧プロセスを要するでしょう。洪水、倒木による被害、重大な停電などが発生する可能性があります。停電に関しては、日常生活および業務の長期的な中断から、最大のストレスとなる可能性があります。

Semel Consultingの社長兼チーフコンプライアンス責任者であり、36年におよびCompTIAプレミアメンバーであるMike Semel氏は、ハリケーンの備えに役立つ貴重なリソースを共有してくれました。

今日のネット環境においては、ハリケーンへの備えが必ずしも実店舗への駆け込みにはなりません。Semel氏は、災害時には不可欠であり、かつAmazonなどから迅速に入手することができるアイテムを特定しています。それらには以下が含まれます。

● 無線ラジオ
● 電池
● 
ランタン(手提げランプ)
● 
ソーラー充電器
● 
ろうそく
● 
水用タンク
● 
水フィルター
● 
食料品

さらに、Semel氏は次のような対応リストを作成しました。嵐が襲う前に考慮すべきことは多くあることから、事前の対応として役立つことでしょう。

家族と企業のコミュニケーションプラン
● 
電話が故障した場合に備えて、重要となる携帯・固定電話番号を書き留めましょう。
● 
携帯電話の基地局や固定電話が使えなくなった場合に備え、家族や同僚との合流場所を決めましょう。
● 
家族や同僚と連絡が取れない場合は、全員が連絡すべき地域外の関係者の連絡先を決めましょう。
● 
企業では、個人のメールアドレス、配偶者、パートナーの連絡先情報、従業員と連絡できない場合のための地域外の連絡先を含めた全従業員の連絡シートを作成しましょう。


● 水をケースで購入するか、飲み水が入ったポットとピッチャーを用意しましょう- 1人一日あたり1ガロン(約4キロ)
● 調理用のきれいな水を10ガロン保管しましょう。
● キャンプ用品店にある食品用水タンクを使用しましょう。
● 市販のボトル水を使用していない場合は、6か月ごとに水を交換しましょう。
● トイレの水洗タンクやボウル、ラジエーター、ウォーターベッド、スイミングプール、スパの水は絶対に使用してはいけません。
● 汚染された水をろ過するために浄水器を購入しましょう。

食べもの
● 
調理する必要のない保存食を保管しましょう。
● 
特別食(アレルギーなど)を必要とする場合は、含めましょう。
● 
ペット用の保存食を保管しましょう。

ライフライン
● 電気、水道、ガスの止め方を把握しておきましょう。
● 必要となるツールを近くに置き、迅速に対応できるようにしましょう。
● 許可されるまでユーティリティは使用しないでください。
● ガスの再開は必ず専門家に行ってもらいましょう。

現金
● クレジットカードは電力や通信が停止すると機能しなくなるため、200ドルから300ドル(約2、3万)を少額紙幣で置いておき、現金で購入できるようにしておきましょう。

自動車
● 警報等確認した際は、ガソリンを満タンにしておきましょう。
● 車のバッテリーを携帯電話やその他デバイスに充電しないようにしましょう。
● 家に戻れず立ち往生した場合に備え、車内に緊急時キットを置きましょう。

携帯電話
● 地域の緊急管理システムから通知を受けるための必要な登録設定をしましょう。
● 気象および災害対策アプリをインストールし、アラート通知を設定しましょう。
● バッテリー使用量が少なく、通話できなくても送信されるテキストメッセージを使用しましょう
● あなたの家や会社にある家財を記録しておきましょう。
● 家族や従業員の緊急連絡先を保存しましょう。直接連絡できない場合に備え、代替のメールアドレスや親しい友人や親せきなどの連絡先があると良いでしょう。
● 使用する携帯電話は常に充電しておきましょう。
● 避難する場合は、車の充電器や家庭用充電器を積みましょう。
● WiFiや使用していないサービスをオフにして、バッテリーの消費を防ぎましょう。
● 可能な場合は、ソーラー充電器を使用しましょう。
● 携帯電話のホットスポット(テザリング)の設定方法を知っておきましょう。

コンピュータ
● 重要なデータを外部ハードドライブまたはクラウドにバックアップしておきましょう。
● 避難する必要がある場合は、重要な機器は携帯するか、ビニール袋に入れ密封し高い場所に保管し、水の損傷を防ぎましょう。
● 避難する場合は、ノートPCの充電器を所持しましょう。
● 企業では、バックアップファイルのテスト復元を実行して、緊急時にバックアップが機能し、全重要データがバックアップされることを確認しましょう。

発電機(ジェネレーター)
● 地域によっては、災害前に天然ガスの供給を停止する可能性があるため、ガソリンまたはプロパンの発電機を使用してください。
● 暖房、冷蔵庫、照明、テレビに7日間電力を供給できるよう、必要な対応を計画しましょう。
● ガソリンは燃料安定剤の入った安全な容器に保管しましょう。保管されたガソリンは6〜10か月ごとに交換してください。 発電機は1日あたり7〜10ガロンのガソリンを使用します。
● 車や芝刈り機から発電機のための燃料を得るためサイフォン(ポンプ)を購入しましょう。

避難
● バックパックまたはオーバーナイトバッグを事前に用意しましょう。必要とされるのは、衣類、エナジーバーや非常食、毛布、衛生用品、身分証明書とクレジットカードのコピー、処方薬、眼鏡、コンタクトレンズソリューション、補聴器用バッテリーなどの特別なニーズのアイテム、粉ミルク、おむつ、ボトル、おしゃぶりなどの乳児用のアイテムです。
● 出発する前に、適切な方法で水、ガス、電気を止めておきましょう。
● 出発前に避難経路を把握しておきましょう。地域の緊急管理Webサイトから地図を印刷しておきましょう。

コモンセンス
● 地方自治体が指示を出したら避難しましょう。
● 浸水した道を運転してはいけません。
● 垂れ下がった電線から離れてください。

あわてない
● 誰もが不測の事態に備えられるよう災害対応を実践しておきましょう。
● あなた自身そして家族の安全のため、冷静さを保ってください。