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最新CompTIA調査からみるIT利用とキャリアに関する日本の10代(13~18歳)の視点
約4割(36%)が将来ITキャリアを選択検討

2019/11/28

最新CompTIA調査からみるIT利用とキャリアに関する日本の10代(13~18歳)の視点
約4割(36%)が将来ITキャリアを選択検討
一方で学習機会少なさや指導者不足、情報/地域格差などの課題も詳らかに 


ワールドワイドで世界100ヵ国以上の国と地域で取得されている認定資格を提供するCompTIA(コンプティア)日本支局[本部:米国イリノイ州/日本支局長 Dennis Kwok(デニス クォック)]は、2019年8月に、世界11か国の13~18歳の回答者を対象としたオンライン調査を実施。その調査結果の日本のパートの一部を抜粋して発表いたします。

(完全調査版【英語】は、International Youth Perspectives of Technology and Careers より参照可能。)

日本の10代(13~18歳)は、ITは全般にプラスの方向に向かっていると感じており、彼らのこれからの生活においてさらに大きな役割を果たす推進力として捉えていることがわかりました。

InternationalYouthPerspectives_report.png

調査サマリ〇
・ITキャリアを検討している日本の10代(13~18歳)は約1/3の36%
・一方で、30%は高校や大学での学習経験機会の不足を感じる声も。
また23%は、踏み入ることが難しいと考えていることが判明。
・ITは約半数の45%が良好、より早く、良く、多くの機能をもたらすものとして認識



CompTIAの調査「International Youth Perspectives of Technology and Careers(国際比較からみるITとキャリアに関する若者の視点)」※1では、調査対象となる日本の10代の36%がITキャリアを検討していることがわかりました。日本の10代の若者は全般に、ITの仕事に伴う問題、つまり問題解決ができる、やりがいがある、楽しい、給与が良いといったことに対して肯定的であると考えています。
しかしこの調査では、多くの若者がIT業界を職業として見る上で妨げとなっているバリア(障害)が依然存在することも明らかになりました。

InternationalYouthPerspectives_report_1.png例えば、データでは、10代の30%が高校や大学でのITの学習や経験する機会が不足していると感じていることがわかりました。また、日本の10代の23%は、ITキャリアは踏み入るのが難しいという理由から、手の届かないところにあると考えています。同様の割合は、教育やトレーニングが高価すぎることも示しています。

調査ではまた、キャリアアドバイスに関して性別バイアスが依然として存在することが確認できます。
日本の男子は、女子と比較して、両親、教師、知人などからITキャリアの検討をより奨励されていることがわかりました(男子35% vs. 女子16%)。

ITにおける具体的なキャリア機会について尋ねると、10代の若者に最も人気があったのは、ビデオゲームの設計、スマートフォンアプリの設計、ウェブデザイン。



ITとの相互作用
InternationalYouthPerspectives_report_2.png日本の10代の若者の45%は全般に、ITはプラスの方向に向かっていると考えています。
これに対し、マイナスの方向に向かっていると感じていると回答したのが9%、不確実という意見が46%でした。グローバル全体の数字を見ると、54%がプラス、11%がマイナス、35%が不確実という回答でした。

肯定的な意見に寄与する要因には、ITはより速く、より良く、より多くの機能をもたらす、さらには、多くのユーザーニーズを満たす選択肢を提供するという意見があがりました。

日本の若者の60%近くが、ITの自動化や、仕事の未来に関して見聞きしていることを報告しており、その不確実性に対してある程度の懸念を示しています。


【総評】

日本支局長 Dennis Kwok(デニスクォック)
かなりの割合の若者がITを彼らのキャリアオプションと見ていることを心強く感じます。しかし、IT職に関する誤解を解消することや、21世紀のワークフォースを反映したキャリア指導やリソースを提供するなど、やるべきことが多くあることも明らかです。
ITのキャリア選択に関して、これらは素晴らしい選択肢ですが、ITには、給与が良く、新たなより大きな責任感を身に付けることができ、最も重要なこととして、社会にプラスの影響を与えることのできる職種が多く存在します。私どもは、そのメッセージを次世代の人材に伝えるため支援活動に取り組む必要があります。

CompTIA research and market intelligence、シニアマネジャーAnn Matthai(アン マタイ)
十代の若者たちは、将来の職場でのポジションを確保するためにさまざまなIT分野における追加的トレーニングや実践経験の必要性を敏感に捉えています。



International Youth Perspectives of Technology and Careers
(国際比較からみるITとキャリアに関する若者の視点)の完全調査【英語】
International Youth Perspectives of Technology and Careers

日本のセクション【日本語】を抜粋した調査は、CompTIA日本支局よりダウンロード可能https://www.comptia.jp/about/library/


本調査について ※1
CompTIA の International Youth Perspectives of Technology and Careers(国際比較からみるITとキャリアに関する若者の視点)調査では、若者(13~18歳)のIT、彼らのキャリア、仕事の将来に関するさまざまな問題に対する視点を調査しています。

定量的調査は、2019年8月に13~18歳の回答者を対象としたオンライン調査で構成されました。計1,508人が調査に参加し、全体のサンプリング誤差マージンについては+/-2.6%ポイントでの95%信頼性を獲得しています。この調査は、オーストラリア、ブラジル、カナダ、インド、日本、オランダ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、南アフリカ、英国、および米国で実施されました。

この調査で使用されている他のデータソースには次が含まれます:IDC、UNESCO、McKinsey & Company、その他さまざまなCompTIAリサーチ調査。テクノロジー、トレンド、ワークフォース問題における国際的な導入状況に関しては、補足調査 CompTIAの International Trends in Technology and Workforce (ITとワークフォースの国際的な動向) を参照してください。

CompTIAは内容および分析すべてに責任を負います。
CompTIAはMarket Research Industry's Insights Associationの会員であり、国際的に尊重されている調査基準と倫理を順守しています。



【CompTIA(コンプティア)について(https://www.comptia.jp)】
1982年、様々なIT規格の標準化を提言するため、ITベンダーとパートナー企業がオープンな対話を行う場なるべくグローバルなIT業界団体としてシカゴで設立。1990年、IT業界の活動を反映するべく、名称をCompTIA( the Computing Technology Industry Association)に変更。欧米を中心とし10拠点に拡大し、2001年4月にCompTIA日本支局を設立。
2018年現在、CompTIA(コンプティア)は、ICT業界を中心にした2,000社以上のメンバー企業、3,000社以上の学校機関、トレーニング関連の企業とのパートナーシップを締結し、数万人を超えるITプロフェッショナルのコミュニティを運営しています。IT業界団体として、ITハードウェア/ソフトウェア、サービスを提供する企業や、業界のキーとなるITプロフェッショナルなどの成功と成長に貢献できるよう、ITに携わる企業や個人の利益を高めるための「教育」、CompTIA(コンプティア)認定資格での「認定」、IT業界の声を反映しIT政策に反映するための「政策支援活動」、IT業界への「社会貢献」の4つを柱として活動を続けています。


【本件に関するお問い合わせ先】
CompTIA日本支局 https://www.comptia.jp/ 担当:吉村 睦美
TEL:03-5226-5345 FAX:03-5226-0970

【報道関係者からのお問い合わせ先】
CompTIA広報事務局(カーツメディアワークス内) 担当:戸田、ジェレミー、木下、大町
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