新着情報

建設業界が新興テクノロジーを導入している5つの事例(CompTIA米国本部ブログより)

2020/03/04

米国本部ブログ: 5 Ways the Construction Industry is Embracing Emerging Technology


emerging-tech-in-construction-header.png建設業界は、新興テクノロジーの導入を認識しているものの依然多くはそれらがもたらす利点に懐疑的なようです。しかし、Royal BAM GroupのSeven Capper氏によれば、新興テクノロジーは建設業界に大きな影響を与えており、ドローン、AI、IoTなどにより、あらゆるプロセスや機能が変化しているといいます。ここでは、Royal BAM Groupによる新興テクノロジーの導入事例をいくつかご紹介します。

建設業界に不可欠なドローン
ドローンは、建設業界で不可欠なテクノロジーの一つとなりつつあるとCapper氏はいいます。安全性を確認するための建設現場のマッピング、電力線のホットスポットを検出するサーマルカメラの取り付けなど、複数の用途があります。最近のプロジェクトでは、ドローンを使って建設現場全体の3Dマップを作成しました。これにより、構造物の計測を正確に示すことができたのです。

ロジスティクスとBIMは建物を視覚化する
Capper氏は、Royal BAM Groupでは、ロジスティクスとBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)を使って、デジタルに建物を構築していると説明します。着工前の「建設」により、プロジェクトのあらゆる詳細をまとめることができ、各プロセスを可視化することができるといいます。これにより、潜在的な問題を含め、コンポーネントを追跡することができ、最終的に実際の建設中に発生しかねない問題(異なる素材やサイズの調達)を防ぐことができます。

道路建設におけるAI
Royal BAM Groupは、AIを最大限に活用できるようセンサーを道路に設置しています。気温が下がると、道路の最適な温度や凍結防止のタイミングを予測できるようになります。これにより、渋滞への影響が最小限に抑えられる適量の散布レベルがわかるのです。

VR/ARは顧客体験を変える
VRとARは、Royal BAM Groupが建設に携わる人材にトレーニングやオンサイト教育を提供する際に役立てられます。この取り組みは、トレーニングの提供方法における大きなイノベーションであり、類似体験を通して学ぶ人たちの安全性を確保することにもなります。さらに、顧客がプロジェクトを理解したり視覚化したりするためにも使用され、使われる素材や完成形を詳細に見ることが可能となります。今後、5Dや6D機能により、顧客体験はさらに進み、バーチャルでの音響テストなどが可能になるでしょう。

ロボティクスと3Dプリンティングでコスト削減
3Dプリンティングにより、Royal BAM Groupではより多くの素材をより迅速に提供することができ、さらに手頃な価格の選択肢を提供することが可能になりました。高価なキットではありますが、材料自体ははるかに高速で作成され、外部のパートナーを必要しないため、より費用効果の高い価格で提供することができます。

建設テクノロジーの今後
建設業界は新しいテクノロジーの成果を目の当たりにしており、今後さらにイノベーションが進むことは明らかです。プロジェクトの規模の大きさ、それに関わる人の数、それぞれのタスクの複雑性ゆえ、建設業界では、プロセスを合理化しより大きく優れたプロジェクトを促進する新興テクノロジーを継続して採用する準備が整っているのです。Capper氏は、これはほんの一つのセクターに過ぎず、あらゆる業界の企業が協業し新しいテクノロジーを活用することが重要であるといいます。