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ビジネスがストップしている?今こそ社員のスキルアップや資格取得に投資を(CompTIA米国本部ブログより)

2020/05/18

CompTIA米国本部ブログ A Lull in Business? Now's the Time to Invest in IT Certifications for Your Staff


online-training-testing-increase-515.jpg多くのIT企業は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、顧客のビジネス凍結やサプライチェーンの問題といった影響を受けています。一方で、多くのCompTIAメンバー企業からは、この時期を利用して、ビジネスが稼働した際に、より良いサービスを提供できるように準備をするため投資していると報告を受けています。

CompTIAのさまざまなコミュニティや技術産業諮問委員会のメンバー企業に対して4月に実施した調査では、約70%の企業が、1~2カ月以内(5、6月の時点で)トレーニングへの取り組みを増やすことを計画していると回答しています。最も多く取り組まれているのが、サイバーセキュリティのトレーニング分野であり、続いて、クラウドインフラストラクチャ/クラウドアプリケーション、ITサポートの分野への取り組みが多く報告されています。

CompTIAが先月オンライン試験の実施を開始したことにより(CompTIA日本支局注:米国は4月15日~、日本国内は5月7日~スタート)、多くの企業やITプロフェッショナルは、テストセンターが再開するのを待つのではなく、認定資格取得に向けた取り組みをスタートすることが可能となりました。CompTIAでは、この時期に自社内のチームのスキルアップを検討している3人のCompTIAメンバーから取り組みをお伺いすることができました。


ビジネスと共に良い評価を構築する

TeamLogic IT Youngstown社のオーナーであるMarsha Gazy氏にとって、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による景気後退は、これまでで経験したことがないほどと感じています。Gazy氏は、24年間金融サービス業界で働き、昨年11月にTeamLogic IT社のフランチャイズとして、新しいビジネスをゼロから構築してきました。

「私は、中小企業を支援する方法を探していました。IT業界は停滞しておらず、中小企業は常にITを必要としているので、このような企業を支援するよい方法だと考えました。」 Gazy氏はこのように述べています。

年末年始の休暇が明けた2020年初めに、ビジネスはスタートしました。そして、その後、新型コロナウイルス(COVID-19)が襲ってきたのです。「このようなパンデミックスは想定外で、ビジネスプランに盛り込まれてもいませんでした。そこで何ができるのかを考えたのです。」Gazy氏は言います。

まず初めに、この時期を利用してCompTIA A+を取得しようと考えました。そうすることで、経済が再度軌道に乗った時に、Gazy氏はクライアントからの問い合わせに対応し、良い印象を与えるのに役立つと考えたからです。

「もちろん、我が社には、専任のエンジニアがいますが、私自身の不安を払拭するため、より深くテクノロジーを理解していないと、テクノロジーを販売していくことはできないのではないかと考えました。これは、私自身に重要なことであり、このようなことを考えるよい機会となったと考えています。」

Gazy氏は、いくつかの教材を購入し、4月15日から利用できるオンライン試験で受験するスケジュールを立てました。

「テストセンターでの受験ではなく、オンライン試験での受験をお勧めします。テストセンターに行くのではなく、自分自身でその環境を整えます。慣れた環境にいることで、より力を発揮できると感じる方もいるかもしれません。資格取得を目指したことは、とても良いことでした。ビジネスは、予定外ではありましたが一時的にストップしてしまっている状態でしたので、自分自身に投資し、学ぶよい機会でした。」

Gazy氏は、既にKaseya管理者の認定資格を取得しており、今後もさまざまなビジネスチャンスに対応できるように、自分自身と自社のエンジニアのトレーニングと資格取得に引き続き投資をしていく予定です。

「私たちが提供できるサービスを必要としている企業はたくさんあります。そのような企業のニーズを満たすことができるという認定を受けている安心感を顧客にも感じてもらいたいと思います。」


セールススタッフもスキルアップを

テネシー州ノックスビルに本社を置くCentriworks社は、この状況の中、セールススタッフにCompTIA IT Fundamentals(ITF+)の取得を目指してもらうため16枚のバウチャーを購入しました。同社は、複合機のディーラーとしてスタートし、現在は、ITマネージドサービスビジネスの展開に成功しています。

Centriworks社のITディレクターでありCIOでもあるTodd Sheppard氏によると、同社のセールススタッフは、IT関連について顧客や見込み顧客と十分に議論することができないため案件に落とし込むことができず、セールスをサポートする技術スタッフにリードを引き継いでいました。

「我々は、セールススタッフが案件を探してくる以上の役割ができるようになることを望んでいます。顧客を訪問し、説明するだけではなく、見込み顧客を特定してほしいと考えています。顧客が求めているITサービスと、将来的にどのようなITサービスを必要としているかといった会話を始めてほしいと考えています。技術スタッフがこれをやるのではなく、セールススタッフがこの役割ができるように成長することを望んでいます。」Sheppard氏は述べています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)があらゆる場面でビジネスに影響が出てきているため、Sheppard氏は、セールスチームが認定資格の取得に向けたトレーニングを実施するよい機会だと考えました。これは、チームからも要望が上がっていたことです。

「我々は、顧客の信頼できるITアドバイザーになることを目指しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、時間ができてしまったことも事実ですが、これの時間を使って、ビジネスを促進し、将来に向けたビジネスモデルの変革を前進することができました。」Sheppard氏は述べています。

Sheppard氏によると、CompTIA ITF+は、Centriworks社のセールススタッフのITの基礎知識を確立するだけではなく、最終的に試験により認定資格が取得できるのはとても良い点だと話しています。「スタッフ全員が、ビデオの前に座っているだけではなく、最終的には多くのことを得ることができているでしょう。」

Centriworks社は、同社のセールススタッフがCompTIA ITF+を取得していることを差別化の一つとして売り込みたいと考えています。同社は既に、Security Trustmark+を取得しており、多くの技術スタッフがCompTIA A+、Network+、Security+を取得しています。

「他のいくつかの認定資格についても調査しましたが、CompTIA ITF+は、セールススタッフがITの世界へ足を踏み入れる最適な導入の資格だと判断しました。ITのバックグランドを持たない多くのセールススタッフが、今ではITのスキルを十分に持つセールススタッフと同等、またはそれ以上のスキルを持っています。」

また、Centriworks社では、会社がCompTIA認定資格の取得を推進することで、会社が個人の成長に対して投資をしていることを社員が理解し、やる気がより高くなり、離職率が低くなるという結果が生まれています。

「昨年、セールスチームからの最も大きなリクエストの一つは、どのようなトレーニングを受けられるかということでした。セールスチームは、我が社が既に複合機の分野だけにとどまっているわけではないことを理解しています。現在のビジネスが一時止まってしまっている期間により、これを活用することができました。現在の取り組みにより、これまでよりもはるかに望ましい方法で、クライアントにサービスを提供できるような体制を作ることができます。」Sheppard氏は述べています。


スキルの層を厚くする

ニュージャージー州フェアヘブンにあるTwo River Computer社のオーナーであるTom Bull氏は、3人のエンジニアにCompTIA Network+を取得するため6週間のプログラムを実施しています。景気の低迷に伴い、エンジニアは顧客に週15~20時間の請求となってしまう可能性があるため、ソリューションプロバイダーはすぐに投資を開始し、パンデミックが収束した際に売り上げを獲得することを期待しています。

「彼らは1日1時間の勉強を実施し、週の終わりに全員で一緒に復習をしています。最終的には、この一連からより結果を生み出せることを望んでいます。」Bull氏は述べています。

Bull氏によると、Two River Computer社は、長年、ベンダーやサードパーティが提供する技術者トレーニングに投資をしてきました。その理由は、技術革新、また顧客や変化する市場力学が必要とするものだったからです。

「流行曲線の一歩先を行くようにしなければなりません。我が社は、今その恩恵を受けようとしています。CompTIA Network+であれ、Apple Certified Macintosh Technicianであれ、わが社はこれを確実に推進したいと考えています。15年先のビジネスまで完全に保証されているわけではありませんが、これらがビジネスの重要な部分であることは疑いようがありません。」

理想的には、ソリューションプロダイバーやMSPは、顧客に最良のサービスを提供するため、正確な知識を持つブックスマートであることと、実践的な経験を持っていることのバランスが求められているとBull氏は考えています。

「我が社では、実践的なトレーニングを受けているだけではなく、正式はトレーニングを受けている人材を育成したいと考えています。そのようなスキルセットを持つことは重要であり、認定資格を取得することは、我が社にとって投資に値する本当に価値のあることです。」