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試験開発、配信開始、配信終了:CompTIA認定資格試験の開発手法とは(CompTIA米国本部ブログより)

2021/05/31

米国本部ブログ:Exam Development, Launch and Retirement: Everything You Ever Wanted to Know About CompTIA Exams


08596-exam-lifecycle-blog-images_515x325.pngCompTIA認定資格は、テクノロジー関連企業の10社中9社の採用プロセスの一環として活用されています。Apple社、Dell社、HP社、Intel社などの企業は候補者から資格を取得しているITプロフェッショナルを見つけることで仕事への適正を確認しています。ITスキルを証明するために、CompTIA認定資格を取得しているプロフェッショナルは、全世界に200万人以上にのぼります。多くの方にCompTIA認定資格を活用いただいていることから、CompTIAでは、試験開発を非常に重要なプロセスと考え、真摯に取り組みをしています。

CompTIA認定資格は、IT関連のスキルを育成する、もしくはその準備を支援するため世界中の企業や組織から信頼をいただいています。しかしながら、認定資格試験の開発は、簡単な作業ではありません。テクノロジーの変化が加速度を増すに伴い、ITプロフェッショナルが現在、そして将来必要とされる知識とスキルを確実に身につけられるように、認定資格試験の対象範囲を定期的に更新することが重要となります。

CompTIA認定資格試験の開発プロセスは、さまざまな業界のエキスパートからの協力が不可欠です。彼らは、エキスパートとしての多くの意見を提供するだけでなく、高いレベルで正確性と公平性を確保するための監視も行います。これらすべての努力により、グローバル企業において採用段階でスキルを持つ人材を探し出すために有効となる試験を開発することを可能とします。

認定試験を受けるためには、高いレベルでのコミットと準備が必要です。そして、そのためには、ご自身がどのようなものに取り組んでいるのかを正確に理解することも重要です。CompTIAのミッションは、IT人材となるみなさんの支援をすることです。そのため、認定資格試験の開発について、できる限りのことをお伝えしたいと思います。

CompTIA認定資格試験に期待できることは?

CompTIA認定資格試験の運用は、ピアソンVUEにより管理されています。試験バウチャーを購入後、受験者は、受験を希望する試験と日付、そして受験方法をピアソンVUEに直接、またはオンラインで登録します。受験者は、試験を開始する前に、テストポリシーを確認し、遵守する必要があります。

受験を計画した際に、最初のステップは、学習の指針となる認定資格試験の出題範囲をダウンロードすることです。出題範囲は、試験別に学習対象となる項目が出題項目ごとに特定されています。

08596-exam-lifecycle-blog-images_400x400.png実際の受験に際しては、次の3つが含まれています。

  1. 受験者が、テストの内容を開示しないことに同意をする機密法事契約に署名する
  2. 認定資格試験の受験-設問数と受験時間は認定資格試験に後とに異なります。それぞれの認定資格ページをご参照ください。
  3. 試験完了後、アンケートへの回答






CompTIA認定資格試験は、誰が開発をしている?

CompTIA認定資格試験は、ITの業務において必須とされるベンダーニュートラスなスキルを評価します。CompTIA認定資格試験が、実際の業務で必要とされるスキルをカバーすることを保証するために、サブジェクトマターエキスパート(SME)と言われる特定分野の専門家のチームが協力をします。さまざまなバックグラウンドを持つこのチームのメンバーは、高いレベルの専門知識と協力なリーダーシップを有しており、試験の内容へのアドバイスや試験問題の作成などをサポートします。CompTIAは、試験開発プロセスの透明性と公平性を確保するため、試験開発にご協力をいただいたSMEを公開しています。

さらに、サイコメトリシャン(心理計量学の博士号を取得し、テストを科学的に検証)が中心となり、一連のプロセスが、Uniform Guidelines for Employee Selection ProceduresやStandards for Educational and Psychological Testingといった試験開発や心理学、統計学の観点の基準に準拠しているかを確認します。

CompTIA認定資格試験は、どのように開発されている?
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CompTIA認定資格試験の内容を最新の状態に維持するため、新しい試験が約3年ごとにリリースされます。CompTIA認定資格試験は、米国規格協会(ANSI)認定を受けており、これは厳格な試験基準と一貫した開発/更新手法を遵守していることを示しています。これにより、急速に変化するテクノロジー業界の期待にそった試験を随時提供することができます。3年ごとに新しい試験をリリースすることは、ANSI認定の基準を満たし、試験の内容が古くなることを防ぎます。

認定資格試験の開発プロセスは、約5,000時間を超え、試験開発チームとSMEと呼ばれる業界のエキスパートにより熱心に進められます。SMEは、試験内容を最適にするため検証し、試験問題の作成、そしてこれらの問題の有効性を検証するプロセスに参加します。この開発サイクル全体を通じて、約30~45名のSMEが、新規、または改訂の認定資格の開発に携わります。

CompTIA認定資格試験の開発手法は、次の通りです。

  1. テストの協力者となるためSMEの申請を行います。
  2. CompTIAは、SMEとのJob Task Analysis Workshop(職務分析ワークショップ)を実施し、認定資格ごとに定義されたターゲットとなる人材が遂行するテスクや業務内容を検証します。
  3. これらの結果から、SMEは、試験の出題範囲を策定します。
  4. Job Task Analysis Workshop(職務分析ワークショップ)で作成された出題範囲のドラフトをもとにサーベイが行われ、世界中のIT人材からのインプットにより正確性を確認します。
  5. サイコメトリシャンが、サーベイの結果を分析し、妥当性を確認します。
  6. CompTIAは、SMEがスキルを適切に評価する設問を作成できるためのトレーニング、Item Writing Workshopを実施します。
  7. SMEは、出題範囲に基づいてシナリオと設問を作成するために1週間を費やします。
  8. SMEは、相互にすべての設問の正確性を確認しあいます。
  9. CompTIAは、この設問を利用してベータテストを実施します。ベータテストでは、公開前に、ITプロフェッショナルがボランティアで受験します。
  10. ベータテストのパフォーマンスと統計分析を行い、有効な設問がまとめらます。またこの際、「適切ではない」設問が削除されます。
  11. 最後に、CompTIAは、Standard Setting Workshopを実施します。このワークショップでは、SMEが開発ガイドラインとベストプラクティスに従い、最終的にどの設問を試験に含めるかを協議、決定し、カットスコア(標準)を策定します。
  12. ベータテストの統計とStandard Setting Workshopのデータから、最終的なカットスコアが決定され通知されます。
  13. 設問の最終セットは試験フォームにまとめられ、新しい試験がピアソンVUEより公開されます。

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CompTIA認定資格試験の配信開始と終了

試験開発プロセスが完了すると、CompTIAでは、新しいバージョンの試験への移行を開始します。新しいバージョンの試験がリリースされても、現行バージョン(新しい試験配信時に既に配信されている古いバージョンの試験)の試験がすぐに配信を終了することはありません。両方の試験を受験できる期間があります。

・配信開始とは、改訂された新しい試験が利用可能になる日付を指します
・配信終了とは、現行の試験が利用できなくなり、予約を含めたすべてのプロセスが終了となる日付を指します

新しいバージョンの試験が配信開始されてから、現行バージョンは、少なくとも6ヵ月間(状況に応じて、それより長くなることもあります)は、引き続き受験が可能です。

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既に、現行バージョンで受験への準備をしている場合には、その試験の配信終了までに受験をする予定を立てるか、新しいバージョンを受験するための準備に移行するかのどちらかを選択する必要があります。

試験が改訂される3年の間にIT業界や実業務の現場を反映し、新しい試験には大きな変更が加えられることがあります。これらの変更は、試験の出題範囲の詳細項目の1つである場合もあれば、試験の出題分野が完全に見直される場合もあります。これは、必要とされるスキルを正確に反映している表れでもあります。

試験バウチャーを購入後は、バージョンに関係なく、バウチャーの有効期限が切れる前までに受験することが可能です。また、試験のバージョンに関係なく、認定資格の有効期限は、取得から3年間です。(認定資格により有効期限が設定されていない認定資格もあります。)これについては、以下の「生涯認定(Good-for-Life)とCE認定」をご覧ください。

認定資格試験の終了と認定資格の終了
CompTIAでは、認定資格試験と認定資格の両方に「終了」という用語を使用していますが、これらの2つは異なる意味を持っています。

・認定試験の終了は、認定資格試験を最新に維持するためのプロセスの一環です。
・認定資格の終了は、認定資格自体が終了になることを意味し、評価されるスキルが業界の中で変化している場合に見られます。

CompTIA認定資格を取得したステータスは、認定試験の終了には影響を受けません。試験が終了する前に認定資格を取得した場合は、引き続き有効な認定のステータスを維持します。CompTIAからのアドバイスとしては、認定資格試験の終了直前に受験をすることをお勧めしていません。万が一、不合格となってしまった場合に、同一のバージョンの試験を受験できず、新しい認定資格試験を受験する必要があるかもしれないからです。余裕を持った受験計画をお勧めします。

認定資格が終了した場合には、関連する試験への受験はできなくなり、認定証の発行もされません。また、これ以降、この認定資格を取得することはできません。終了前に、この認定資格を取得した場合には、生涯認定(Good-for-Life)を取得することができます。

生涯認定(Good-for-Life)とCE認定

CompTIA認定資格の一部は、生涯認定(Good-for-Life/GFL)として認定されています。この場合、認定資格を有効な状態に維持しておくために更新をする必要はありません。これには、終了したCompTIA認定資格、また、2011年1月1日より以前に取得したCompTIA認定資格も含まれます。

現在、ほとんどのCompTIA認定資格は、CE(継続教育)認定とされています。認定資格の有効期限は、3年間で、これ以降、認定資格を有効に維持するためには、継続教育ユニット(CEU)を取得する必要があります。CEUを取得する方法はいくつかあります。継続教育によってCompTIA認定資格を有効に維持するための方法については、「CompTIA認定資格リニューアル/更新方法」をご確認ください。

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CompTIA認定資格試験の配信開始と配信終了に関するFAQ

CompTIA認定資格試験に関するFAQは、次を参照してください。

受験のための準備をしていた試験が配信終了となる場合にはどのようにしたらよいですか?
ご心配はいりません!認定資格試験が配信終了になるまでには、告知から数ヵ月間を残している場合が多いため、次のいずれかの方法を検討いただけます。

1.受験の準備がほぼ完了していると思っている場合には、これまでと同じように学習を進め、配信終了までに現行試験を受験してください。
2.新しいバージョンの試験への準備も検討できます。新しい試験の出題範囲をダウンロードし、既に学習を完了しているバージョンの出題範囲と比較します。これは、新しい試験のどの部分を集中的に学習すればよいかを確認することができるため、良いスタートを切れるでしょう。

認定資格試験の終了日は、どこを確認すればよいですか。
認定資格試験の終了日は、各認定資格のWebサイトで案内されています。

新しいバージョンの試験での変更点を知るにはどうすればよいですか。
CompTIAのWebサイトから試験の出題範囲を無料でダウンロードできます。対象となる内容を確実に把握するには、現行バージョンと新しいバージョンの両方の出題範囲をダウンロードし、比較することをお勧めします。

配信終了となった認定資格試験と新しいバージョンの試験の内容に大きな違いはありますか?
試験の内容の違いは、それぞれの認定資格が対象としている実業務の現場で、発生している変化の程度により異なります。基本原則、コアコンセプト、フレームワークなどは、業務を行う上で必要なスキルセットやツールに大きな変更がないことが多いため、大きな違いが生じない場合があります。ただし、試験の改訂の3年間のサイクルの間で、ITプロフェッショナルが行う業務の内容や、それぞれの業務を確実に行うためのスキルに変更が生じている場合が多いため、出題内容には多数の更新が含まれている場合が多くあります。