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CompTIA IT Fundamentals(ITF+)を深堀り:DX推進にも必須のスキル?(シニアコンサルタント 板見谷ブログ)

2021/09/14

今日はCompTIA IT Fundamentals(ITF+)を深掘りしてみます。ITF  Logo.png
CompTIA IT Fundamentals(ITF+)は、「身の回りの環境を"業務において分かって使える"基準」です。一般的なOSやソフトウェアの利用目的の理解と活用、ネットワーク接続の確立、セキュアな環境の維持、データベースの活用に関するスキルを評価します。対象は、学生、新人、ITセールス、IT関連への転職の皆さん、そしてDXを推進する際の全従業員などです。

CompTIAでは業界団体としてリサーチ活動を行っていますが、その中で「A Functional IT Framework」というホワイトペーパーを発行しています。ここでは、IT業務の基本的な構成要素として「4つの柱」を定義しています。それが、「インフラ」「開発」「セキュリティ」「データ」です。ビジネスに価値をもたらすITオペレーションは、「4つの柱」によって決まることは、今も昔も変わらない、とも述べています。
図1.png

CompTIA IT Fundamentals(ITF+)は、個々人の身の回りの環境に絞り「今も昔も変わらない共通する4つの柱の基礎」をおさえています。ITの管理、操作、実行の主体の最小単位は、個人です。そのため、個々人が分かって、管理できる、操作できる、実行できるだけの知識、スキルとして作り上げられました。

ですので、出題範囲(スキル定義)の大項目は、4つの柱が含まれています。

1 ITの概要と専門用語
2 インフラストラクチャ
3 アプリケーションとソフトウェア
4 ソフトウェア開発
5 データベースの基礎
6 セキュリティ

この4つの柱のバランスの良さが、DXにおける「デジタライゼーション」を推進するための従業員全員の目安となります。
従業員の協力においては、「データの使用」「データの保護」「プライバシーの確保」の3点が求められます。これらを進めるにあたっては、データの価値を知り、データが流れる仕組みを知り、データの特徴を知る必要があります。つまりITを分かって使えておく必要があります。それは、エンジニアはもちろん、ユーザとして知るべきことです。例えば、以下を含みます。

・基本的なITの仕組みを理解し、データの保護とトラブルシューティングの重要性を説明している
・基本的なワイヤレスネットワークをセキュアに接続する方法を理解している
・OSの仕組みやさまざまなコンポーネントを理解し、アプリケーションソフトウェアを管理している
・様々なプログラミング言語のカテゴリを理解し、ロジックを解釈し、プログラミングコンセプトの目的を理解している
・データベースの概念、構造、目的を理解し、インターフェースに使用されるメソッドを理解している
・デバイスをセキュアに保ち、機密性、完全性、可用性のコンセプトとセキュリティのベストプラクティスを理解している

全従業員がこの能力を備えることで、DXの、そしてデータ保護、処理、利活用の「戦略的な協力者」となります。

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是非一度出題範囲や類似問題、導入事例などをご確認ください。
【CompTIA IT Fundamentals概要】
https://www.comptia.jp/certif/core/comptia_itf/
【企業導入事例】
https://www.comptia.jp/merit/company_casestudy/