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2022年 ITサポートとヘルプデスクに最適な認定資格(CompTIA米国本部ブログより)

2022/01/19

米国本部ブログ:Best IT Support and Help Desk Certifications for 2022


best-it-support-certifications.png問題解決やトラブルシューティングが好きな人は、ITサポートのキャリアが向いているかもしれません。ITサポートは、コンピュータネットワークやサイバーセキュリティなどの分野に進むためのキャリアの第一歩となり得ます。また、時間とともにITサポートのスキルを高め、Tier IIまたはTier III技術者、システム管理者、ITサポートマネージャとしてより高度な問題に取り組むことも可能です。

パンデミックに見舞われたもののIT関連の仕事の将来性は揺るぎません。他の職業に比べた際、ITは比較的入りやすい分野であり、適切なIT認定資格があればなおさらです。転職を考えている人も、ITサポートのスキルを高めたい人も、適切なIT認定資格を取得することで、自分の進むべき道を見つけることができます。

IT認定資格は、雇用主に対して、あなたがチームにとって必要なスキルを持つことを証明するものです。実際、テクノロジー企業の10社中9社が、採用の際に認定資格を重視しています。しかし、取得すべき認定資格はどのように選べばよいのでしょうか。まずは、ITサポートに最適な認定資格のリストからチェックしてみてください。

CompTIA A+
CompTIA A+は、エントリーレベルに最適なIT認定資格です。この資格を取得することで、パソコン、モバイルデバイス、プリンター、ノートパソコンのインストール、設定、保守するための基本的なスキルを修得することができます。また、基本的なネットワークやPCのトラブルシューティングを行うことができるほか、さまざまなオペレーティングシステムを操作することができるようになります。

CompTIA A+は、新しいITプロフェッショナルへの扉を開く、基本的かつベンダーニュートラルな認定資格です。ベンダーニュートラルな認定資格は、どのベンダーの製品にも適用できるスキルをカバーする一方で、ベンダー認定資格は、特定のベンダーの製品のみを掘り下げています。Courseraの記事では、CompTIA A+はITキャリアのスタートとなる業界標準の認定資格であると説明しています。

CompTIA A+は、以下のような職務に必要なスキルをカバーしています。
● ヘルプデスク技術者
● テクニカルサポートスペシャリスト
● デスクトップサポート管理者

The Robert Half Blogでは、最も価値のあるIT認定資格29の中にCompTIA A+を挙げています。このファンダメンタルなIT認定資格は、トラブルシューティング、サイバーセキュリティ、モバイルデバイス、オペレーティングシステム、仮想化、クラウド、ソフトウェアなどに関するスキルをカバーしています。

Burning Glass Technologies Labor Insightsによると、CompTIA A+はITサポート職の認定資格として最も多く挙げられており、10件に1件の求人広告にCompTIA A+が含まれています。

CompTIA Network+
CompTIA Network+は、ITサポートに必要なスキルをカバーする、もうひとつのベンダーニュートラルな認定資格です。ITプロフェッショナルが、あらゆるプラットフォーム上のネットワークをセキュアに構築、維持、トラブルシューティングするために必要なテクニカルスキルを検証します。

Zippiaの記事では、CompTIA Network+を「2021年のデスクトップ/ネットワークサポート認定資格の上位の1つ」として挙げています。そして、Global Knowledgeは、「ITプロフェッショナルが保有する最も人気のある資格の1つ」と位置づけています。

CompTIA Network+は、ITサポートに就きたい人だけでなく、ITの分野で自分の将来を考えている人にとっても理想的な認定資格です。これは、ネットワークセキュリティやサイバーセキュリティのベストプラクティスなどの概念をカバーしているからです。コンピュータネットワークやITセキュリティのいずれを目指すにせよ、CompTIA Network+は基本的なスキルを身につけるために必要な資格です。

Google ITサポートプロフェッショナル認定
Google ITサポートプロフェッショナル認定は、エントリーレベルの仕事に関連するスキルを修得するのに有効です。そうしたスキルにより、次のようなタスクの実行が可能となります。
● ワイヤレスネットワーク
● コンピュータの組み立て
● プログラムのインストール
● カスタマサービス

Mediumの記事によると、Google ITサポートプロフェッショナル認定を取得した人の93%が他の人に勧めると回答していることがわかっています。また、この資格は、ベンダーニュートラルです。

Google ITサポートプロフェッショナル認定は、資格とは異なります。認定(修了書)は、雇用主に対して、あなたが特定分野の知識を持っていることを証明します。一方で資格は、あなたが認定資格試験に合格したことを証明します。認定(修了書)は、資格を受けるための準備となると同時に履歴書に重みを持たせることができます。

GoogleとCompTIAは、Google ITサポートプロフェッショナル認定とCompTIA A+認定資格の組み合わせで、人々のITへの参入を支援するため提携しています。

Cisco Certified Network Associate(CCNA)
Cisco Certified Network Associate(CCNA)は、ITサポート最適な資格の1つです。試験では以下のようなトピックをカバーしています。
● IPサービス、ネットワークの基礎
● オートメーションとプログラマビリティ
● セキュリティの基礎

CCNAを取得することで、高度なネットワーク管理に関連する知識を持つことを証明することできます。

CCNAはビギナー向けではありません。少なくとも、シスコのサービスや製品に関して1年以上の業務経験があることが推奨されます。また、ネットワークの基礎を理解し、IPアドレスに関する知識も必要です。

このベンダー固有の認定資格を取得すると、ITプロフェッショナルはシスコ製品やサービスのエンドユーザーサポートを提供できるようになります。また、CCNAは、ITサポートスペシャリスト、ネットワークスペシャリスト、ネットワークエンジニアなどの職種に就く技術者の準備にも役立ちます。

マイクロソフト認定資格
マイクロソフト認定ソリューションアソシエイト/エキスパート(MCSA/MCSE)は、2021年1月に終了したエントリーレベルのIT資格です。ITプロフェッショナルがマイクロソフトの上級認定資格を取得する前には、このMCSAを取得する必要がありました。

「2020年2月27日、マイクロソフトはMCSA、MCSE、MCSDの各認定資格の終了を発表した。業界のトレンドに合わせるため、マイクロソフトは職務ベースの認定資格のためのトレーニングプログラムに重きを置いています。」とGlobal Knowledgeは報じています。

マイクロソフトは、現在も認定プログラムにおいて、アソシエイトレベルとエキスパートレベルの認定資格を提供しています。Microsoft 365 Certified: Modern Desktop Administrator Associateは、アソシエイトレベルの認定資格の一例で、Microsoft Certified : Azure Solutions Architect Expertは、エキスパートレベルの認定資格の一例です。

マイクロソフト認定資格は、ベンダー固有のものであり、ITプロフェッショナルがマイクロソフトの機器やソフトウェアで作業するための準備に役立てることができます。

Information Technology Infrastructure Library (ITIL) Foundation
Information Technology Infrastructure Library (ITIL) Foundationは、ITILヘルプデスク認定資格の1つです。ITIL Foundation認定試験を受験する人は、ITIL 4のプリンシパルとベストプラクティスを理解していなければなりません。 また、アジャイル、Lean、DevOpsの概念に精通している必要があります。

ITIL Foundationは、ITサポートに最適な認定資格の1つです。その理由は、「企業がリスクを管理し、顧客との関係を強化し、費用対効果の高い手法を確立し、成長、スケール、変化を可能にする安定したIT環境を構築するのに役立つからです。」と、シニアライターのホワイト氏はCIOの記事で言及しています。

Global Knowledgeによると、ITIL Foundationは最も広く普及している認定資格です。このベンダーニュートラルな認定資格の取得者は、ITサービスマネジメントの分野に進むことが多くあります。また、ITIL Foundationは、システム管理者になるために役立つ認定資格です。

ITサポートで検討すべきその他の認定資格
より高度なITサポート業務に携わるのであれば、専門分野に特化した認定資格の取得を検討することもできます。

例えば、ITセキュリティを中心とした業務を行っている場合、CompTIA Security+やCertified Information Systems Security Professional(CISSP)などの認定資格は、あなたの業務経験を検証し、高度な技術サポートに必要なサイバーセキュリティスキルを有することを証明することができます。これらの資格は、IT サポートからサイバーセキュリティへのキャリアシフトに役立つものです。

また、クラウドが専門分野であれば、CompTIA Cloud+やAWS Certified Cloud Practitionerなどの認定資格で、クラウドプラットフォームに関する高度な技術サポートスキルを保有することを証明することができます。AWS認定資格はベンダーに特化し、Amazon Web Servicesに重きを置きますが、CompTIA認定資格はベンダーに依存せず、あらゆるクラウドプラットフォームに適用することが可能です。

CompTIA A+で始まるITキャリア
ITサポートのための認定資格は、汎用性の高いものとなります。認定資格は、ITキャリアをスタートさせるための大きな出発点であり、さまざまなITの仕事での活躍を可能にします。ヘルプデスクなどのITサポートを始める方は、適切なIT認定資格を取得することで実現可能です。

CompTIA A+は、ベンダーに依存せず、IT分野でのキャリアを確立するための業界標準となっています。

1.CompTIA A+でテクニカルなサポートスキルを学ぶ:CompTIAでは、認定資格試験そしてITキャリアに必要なスキルを習得するために、さまざまなトレーニングオプションを提供しています。セルフペースで学べるインタラクティブなCompTIA Labs/CertMaster LabsStudy Guideをご確認ください。

2.試験バウチャーのオプション:CompTIAでは、会員企業へのディスカウント価格の提供や、FREE RETAKEキャンペーンなどを実施しています。CompTIA日本支局ウェブサイトよりご確認ください。

3.CompTIA A+認定資格試験を受験する:認定を受けることで、あなたの知識が証明されます。CompTIA A+の試験は、テストセンターで受験することも、自宅やオフィスなどセキュアな場所からオンラインで受験することも可能です。

4.CompTIA A+で始まるITキャリアデジタルバッジを活用&シェアすることで、あなたの認定をアピールしましょう。また、CompTIA日本支局では、多くの取得者からの「持っててよかったコンプティア」の声が集まっています。


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