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DXをワークフローで考え、資格を紐づけてみる

2021/06/16

CompTIA日本支局 シニアコンサルタント 板見谷 剛史 

バズワード的に見受けられる「DX」。私も多くのお客様からこのワードを伺い、「DX人材を育てるにはどうすれば良い?」というご相談をいただきます。では「DX人材」とはどのような人なのでしょうか?


まず米国本部チーフテクニカルエバンジェリストのJames Stangerを巻き込み、DXで求められる職務でどのようなものがあるか、情報を得ました。それが、こちらです。

6つの必要なエリアがあり、それぞれに職種が割り当てられ職務領域が定義されたものです。

職域1.png

そして、その6つのエリアに対し職種名を割り当てたのが、こちらです。

職域2.png

Webで「DX人材」と検索しますと、似たような感じでも出てくることがありますね。

お客様にこのイメージをご覧いただいた際、大きく2つご意見をいただきます。

  • 6つのエリアの分け方で職務を進めるイメージが湧かない。
  • 「カスタマーDXマネージャー」「DXオペレーションマネージャー」といった職種が日本にあるだろうか。

必要そうなのですが、どこか捉えどころがない。「DX人材」って特別に作らなければならないの?という印象を持ちます。でも、お客様のDXを推進するSI企業やITサービス企業から、私がお話を伺っている限りではそうではありません。

そこで視点を変え、まずはワークフローでDXを考えてみることにし、私のフィールドワークで得た情報とJamesの知見を合わせてみました。それが、こちらです。

DXworkflow1.pngここでJamesと認識を共有できたのは、「通常のITのワークフローとDXのワークフローは同じである。変わることはない」ということでした。流れは変わらないですが、特徴としてあるのが、

  • 自動化、効率化のためにクラウドがベースとなり、AIやアプリ、データ、セキュリティ、5G等が積み上がりシステムが構成される。
  • 各フェーズが連携し、データを収集し、「回し続ける」。


という点でした。トピックとして挙げたいのは、以下です。

  • セールスアプローチでは、クラウドが鍵となりますので、クラウドでどのようにビジネスが変わるのか、その知識と勘所が必要です。
  • ビジネスアナリシスでは、「一巡目」は経営計画から始まり、IT戦略、システム定義、要求定義から開発へと進みます。その開発されたシステムでデータを収集し、「二巡目」はビジネスとユーザからのデータ処理からスタートするイメージです。
  • プロジェクトマネジメント(開発)では、DevOps、自動化の基礎、そして自動化効率化の共通基盤があって上での、最新技術としてのデータやAI、5G、セキュリティ、アプリが積みあがります。


フィールドワークで得た情報ですと、「まずはデジタイゼーションから、その後デジタライゼーションへ」という流れを多く伺いました。このワークフローからですと、紫、橙、黄緑、青と進めた上で、赤に進む。そのようなイメージです。

「DXトレーニング」として、デザイン思考の強化を進める企業の担当者様からこんなお話を伺いました。「デザイン思考が強化され、新たな事業のアイデアが生まれたのですが、IT、ICTを手段として使い、結び付ける人材育成が出来ていなくて、頓挫した」。この話を伺っても、まずはDXで求められるIT、ICTスキルを持つ人材育成の確保が必要です。

如何でしょうか。今の業務から「DX人材」を作る上で、どこが足らないか、どこから強化すべきか、イメージができるものになりましたでしょうか。皆様の取組や業務と比べやすくなっていれば嬉しいです。

そして、このワークフローにCompTIA認定資格とベンダー資格等を紐づけたものが、こちらです。
DXworkflow3.pngこのように様々な資格を効果的に活用する事で、各領域におけるスキルを視える化でき、皆様が求める「DX人材」を育成する為に、「スタンプラリー」のように埋めていただけるのではないでしょうか。DoD(米国国防総省)Directive 8570.01Mのように、DXのコモンセンスとして、こちらを捉えていただけますとありがたいです。

すでに多くの企業でこちらのワークフローをレビューいただき、ご意見をいただきまして、概ね間違いはないと見解をいただいています。皆様でも是非ご参照頂けますとありがたいです。